我々は現在までにポリリン酸キナーゼ(PPK)をコードしたppk遺伝子組換え植物の創生に成功している。ポリリン酸はカドミウムなどの二価金属をキレートする性質を持っている。本研究では土壌中のカドミウムを積極的に植物細胞内へ取り込ませるためにカドミウムトランスポーターをコードするzip8遺伝子をppk遺伝子組換え株へ導入を試みた。その結果、多数の遺伝子組換え候補株が得られ、一株のゲノム中にzip8遺伝子の存在が確認された。zip8遺伝子及びppk遺伝子を導入した遺伝子組換え株の創生に成功したと考えられる。
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