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2011 年度 実績報告書

ヘリセンで構成される光学活性分子シートの創成と機能

研究課題

研究課題/領域番号 22790004
研究機関神奈川県立保健福祉大学

研究代表者

安井 義純  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (10432410)

キーワード有機化学 / 超分子 / 自己組織化 / 光学分割 / 分離膜
研究概要

本研究では光学活性ヘリセンである1,12-dimethylbenzo[c]phenanthrenの環状三量体を組織化して分子シートを合成し、更にこれを積層化することで膜を形成する。標的とする分子シートはグラファイト様の網の目構造の各頂点にヘリセン環状三量体が位置するものである。この分子シートは環状三量体上に配置した2,6-ジアミノピリジン構造とナフタレンジイミドリンカーを用いて構築する。本年度は以下の三点について検討した。
1.ヘリセン環状三量体の効率的な合成手法の開発
前年度、計画通り2,6-ジアミノピリジン構造を一個、ないし三個持つヘリセン環状三量体の合成を達成することが出来た。
2.リンカーとなるナフタレンジイミドの改良
当初から予想されていたようにナフタレンジイミドが非極性溶媒に対して溶解度が低く、目的とする水素結合による自己組織化が進行しにくいことが判明した。そこで、長鎖脂肪側鎖を有するジイミドを合成し、これを用いた自己組織化を検討した。その結果、重クロロホルム中で水素結合を観察することができた。
3.自己組織化による膜の形成
合成した環状三量体とジイミドを用い、固体表面における自己組織化による膜形成を検討した。塗布に用いる溶媒や濃度、溶媒の蒸発条件などを多角的に検討したが、目的とする分子膜の形成は実現できなかった。

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公開日: 2013-06-26  

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