高配位ケイ素を基盤とする高活性ケイ素試薬の開発とその触媒反応への応用

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22790014
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 化学系薬学
• 研究機関: 熊本大学
• 研究代表者: 小谷 俊介 熊本大学, 大学院先導機構, 特任助教 (50551280)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 有機化学 / 不斉合成 / 触媒反応開発

研究概要

ケイ素化合物は電子供与性有機分子と高配位ケイ素複合体を形成することで、高立体選択的な反応を実現する。本研究では、高配位ケイ素複合体を構成する新たなケイ素化合物としてトリクロロシリルトリフラートが極めて高い活性を持つことを見出すとともに、これを利用することで様々な不斉合成反応へと展開することができた。

研究成果

• [雑誌論文] Facile Synthesis of Chiral1,2-Chlorohydrins via theRing-opening of meso-EpoxidesCatalyzed by Chiral PhosphineOxides (2013)
  • 著者名/発表者名: 小谷俊介, 古荘晴香, 杉浦正晴, 中島 誠
  • 雑誌名: Tetrahedron 巻: 69 ページ: 3075-3081
  • 査読あり
• [雑誌論文] Stereoselective Synthesisof Multiple Stereocenters by Using aDouble Aldol Reaction (2013)
  • 著者名/発表者名: 下田康嗣,久保辰徳,杉浦正晴,小谷俊介, 中島 誠
  • 雑誌名: Angew. Chem.Int. Ed 巻: 52 ページ: 3461-3464
  • 査読あり
• [雑誌論文] Enantioselective ReductiveAldol Reaction Using Tertiary Amine asHydride Donor (2012)
  • 著者名/発表者名: 大坂間順規,杉浦正晴,中島 誠,小谷俊 介
  • 雑誌名: Tetrahedron Lett 巻: 53 ページ: 4199-4201
  • 査読あり
• [雑誌論文] Trichlorosilyl Triflate-mediatedEnantioselective DirectedCross-aldol Reaction between KetonesUsing Chiral Phosphine Oxide as anOrganocatalyst (2012)
  • 著者名/発表者名: 青木彰平, 小谷俊介, 杉浦正晴, 中島 誠
  • 雑誌名: Chem. Commun 巻: 48 ページ: 5524-5526
  • 査読あり
• [雑誌論文] Trichlorosilyl Triflate forEnantioselective Direct-type AldolReaction with Chiral Phosphine Oxide (2011)
  • 著者名/発表者名: 小谷俊介, 青木彰平, 杉浦正晴, 中島 誠
  • 雑誌名: Tetrahedron Lett 巻: 52 ページ: 2834-2836
  • 査読あり
• [雑誌論文] Enantioselective double aldolreaction catalyzed by chiralphosphine oxide (2011)
  • 著者名/発表者名: 下田康嗣, 小谷俊介, 杉浦正晴, 中島 誠
  • 雑誌名: Chem. Eur. J. 巻: 17 ページ: 7992-7995
  • 査読あり
• [雑誌論文] A Tertiary Amine as A HydrideDonor: TrichlorosilylTriflate-mediated ConjugateReduction of Unsaturated Ketones (2011)
  • 著者名/発表者名: 小谷俊介, 大坂間順規,杉浦正晴,中島誠
  • 雑誌名: Org.Lett 巻: 13 ページ: 3968-3971
  • 査読あり
• [学会発表] Chiral phosphineoxide-catalyzed enantioselectivealdol reaction of ketones (2012)
  • 著者名/発表者名: 小 谷 俊 介
  • 学会等名: FirstJapan-USA Organocatalytic Symposium
  • 発表場所: アメリカ合衆国,ハワイ州 (プリンスホテルワイキキ)
  • 年月日: 2012-12-25
• [学会発表] リチウムビナフトラートを触媒とするアルデヒドおよびケトンの不斉アルキニル化反応 (2012)
  • 著者名/発表者名: 久木田健次,田中佳奈,一番ヶ瀬友紀,小谷俊介, 中島 誠
  • 学会等名: 第29回日本薬学会九州支部大会
  • 発表場所: 熊本(熊本大学)
  • 年月日: 2012-12-08
• [学会発表] キラルな Lewis 塩基を触媒とした不斉クロロ化アルドール反応の開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 野崎裕乃, 小谷俊介, 杉浦正晴, 中島 誠
  • 学会等名: 第29回日本薬学会九州支部大会
  • 発表場所: 熊本(熊本大学)
  • 年月日: 2012-12-08
• [学会発表] トリクロロシリルトリフラートを反応剤と下異なる 2 つのケトン間の不斉交差アルドール反応の開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 青木彰平, 小谷俊介, 杉浦正晴, 中島 誠
  • 学会等名: 第29回日本薬学会九州支部大会
  • 発表場所: 熊本(熊本大学)
  • 年月日: 2012-12-08
• [学会発表] トリクロロシリルトリフラートを用いた-不飽和ケトンの共役還元反応と還元的不斉アルドール反応への応用 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小谷俊介, 大坂間順規, 杉浦正晴, 中島 誠
  • 学会等名: 第38回反応と合成の進歩シンポジウム
  • 発表場所: 東京(タワーホール船堀)
  • 年月日: 2012-11-25
• [学会発表] リチウムビナフトラートを塩基触媒としたカルボニル化合物の不斉アルキニル化反応 (2012)
  • 著者名/発表者名: 久木田健次, 田中佳奈,一番ヶ瀬友紀, 小谷俊介,中島 誠
  • 学会等名: 第38回反応と合成の進歩シンポジウム
  • 発表場所: 東京(タワーホール船堀)
  • 年月日: 2012-11-25
• [学会発表] Conjugate Reduction andAsymmetric Reductive Aldol ReactionUsing Tertiary Amines a Hydride Source (2012)
  • 著者名/発表者名: 大坂間順規,小谷俊介,杉浦正晴,中 島 誠
  • 学会等名: The Twelfth International KyotoConference on New Aspects of OrganicChemistry 2012
  • 発表場所: 京都(リーガロイヤルホテル京都)
  • 年月日: 2012-11-12
• [学会発表] Enantioselective DirectedCross-Aldol Reaction between KetonesCatalyzed by Chiral Phosphine Oxide (2012)
  • 著者名/発表者名: 青木彰平,小谷俊介,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: The Twelfth International KyotoConference on New Aspects of OrganicChemistry 2012
  • 発表場所: 京都(リーガロイヤルホテル京都)
  • 年月日: 2012-11-12
• [学会発表] キラルなホスフィンオキシドを有機触媒とした不斉クロロ化アルドール反応の開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 野崎裕乃,小谷俊介,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: 2012 年 日本化学会西日本大会
  • 発表場所: 佐賀(佐賀大学)
  • 年月日: 2012-11-10
• [学会発表] キラルなホスフェパンオキシドの合成とこれを触媒とした還元的不斉アルドール反応への応用 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小谷俊介,前原由依,青木彰平,杉浦正晴, 中島 誠
  • 学会等名: 第42回複素環化学討論会
  • 発表場所: 京都(京都テルサ)
  • 年月日: 2012-10-11
• [学会発表] 連続的不斉アルドール反応による 2,3-ジヒドロ-4-ピラノン環の構築 (2012)
  • 著者名/発表者名: 下田康嗣,川原和也,宮崎詩季,小谷俊介, 杉浦正晴, 中島 誠
  • 学会等名: 第42回複素環化学討論会
  • 発表場所: 京都(京都テルサ)
  • 年月日: 2012-10-11
• [学会発表] Enantioselective directedcross-aldol reaction of two simpleketones catalyzed by Lewis base (2012)
  • 著者名/発表者名: 小谷俊介,青木彰平,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: 日本プロセス化学会 2012 サマーシンポジウム
  • 発表場所: 京都(京都テルサ)
  • 年月日: 2012-07-09
• [学会発表] 第三級アミンをヒドリド源とした共役還元反応の開発と還元的不斉アルドール反応への応用 (2012)
  • 著者名/発表者名: 大坂間順規,小谷俊介,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: 第22回万有福岡シンポジウム
  • 発表場所: 福岡 (九州大学)
  • 年月日: 2012-05-19
• [学会発表] キラルなホスフィンオキシドを触媒とする 2 つのケトン間の直接的不斉アルドール反応 (2012)
  • 著者名/発表者名: 青木彰平,小谷俊介,杉浦正晴,中島誠
  • 学会等名: モレキュラー・キラリティー2012
  • 発表場所: 福岡 (九州大学)
  • 年月日: 2012-05-17
• [学会発表] らせん不斉ホスフィンオキシドを触媒として用いた不斉アリル化反応の開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 古荘晴香,小谷俊介,中島 光,宮坂 充,下田康嗣,杉浦正晴,中島清彦,高橋 保,中島 誠,小笠原正道
  • 学会等名: モレキュラー・キラリティー2012
  • 発表場所: 福岡 (九州大学)
  • 年月日: 2012-05-17
• [学会発表] リチウムビナフトラートを触媒とするカルボニル化合物の不斉アルキニル化反応 (2012)
  • 著者名/発表者名: 久木田健次, 田中佳奈,一番ヶ瀬友紀, 小谷俊介,中島 誠
  • 学会等名: 131回日本薬学会年会
  • 発表場所: 北海道(北海道大学)
  • 年月日: 2012-03-29
• [学会発表] アミンをヒドリド源としたLewis 塩基触媒による還元的不斉アルドール反応 (2012)
  • 著者名/発表者名: 大坂間順規,小谷俊介,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: 第131回日本薬学会年会
  • 発表場所: 北海道(北海道大学)
  • 年月日: 2012-03-29
• [学会発表] トリクロロシリルトリフラートを反応剤とした異なる 2 つのケトン間の直接的不斉アルドール反応の開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 青木彰平,小谷俊介,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: 第131回日本薬学会年会
  • 発表場所: 北海道(北海道大学)
  • 年月日: 2012-03-29
• [学会発表] 連続的アルドール反応による多不斉中心の構築 (2012)
  • 著者名/発表者名: 下田康嗣,久保辰徳,小谷俊介,杉浦正晴, 中島 誠
  • 学会等名: 第131回日本薬学会年会
  • 発表場所: 北海道(北海道大学)
  • 年月日: 2012-03-29
• [学会発表] Lewis 塩基触媒によるクロロ化アルドール反応を用いた第四級不斉炭素中心のエナンチオ選択的構築 (2012)
  • 著者名/発表者名: 野崎裕乃,小谷俊介,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: 131回日本薬学会年会
  • 発表場所: 北海道(北海道大学)
  • 年月日: 2012-03-29
• [学会発表] α-アミノアセトニトリルを反応剤としたシアノ化反応の開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 坂本 翠,小谷俊介, 中島 誠
  • 学会等名: 第132回日本薬学会年会
  • 発表場所: 神奈川(パシフィコ横浜)
  • 年月日: 2012-03-28
• [学会発表] Lewis 塩基を触媒とするケトン間の分子内不斉アルドール反応の開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 青木彰平, 小谷俊介, 杉浦正晴, 中島 誠
  • 学会等名: 第132回日本薬学会年会
  • 発表場所: 神奈川(パシフィコ横浜)
  • 年月日: 2012-03-28
• [学会発表] 連続的アルドール反応を利用した立体的選択的な 2,3-ジヒドロ-4-ピラノン環構築法の開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 宮崎詩季,下田康嗣,川原和也,小谷俊介, 杉浦正晴, 中島 誠
  • 学会等名: 第132回日本薬学会年会
  • 発表場所: 神奈川(パシフィコ横浜)
  • 年月日: 2012-03-28
• [学会発表] 連続的アルドール反応による 1,3-および 1,5-ジオールの立体選択的構築 (2012)
  • 著者名/発表者名: 下田康嗣,久保辰則,小谷俊介,杉浦正晴, 中島 誠
  • 学会等名: 第132回日本薬学会年会
  • 発表場所: 神奈川(パシフィコ横浜)
  • 年月日: 2012-03-28
• [学会発表] アミンをヒドリド源とする還元的不斉アルドール反応の開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 大坂間順規,小谷俊介,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: 日本薬学会九州支部大会
  • 発表場所: 福岡(福岡大学)
  • 年月日: 2011-12-10
• [学会発表] せん不斉ホスフィンオキシドによる触媒的不斉アリル化反応 (2011)
  • 著者名/発表者名: 古荘晴香,小谷俊介,中島 光,宮坂 充, 下田康嗣, 杉浦正晴, 中島清彦, 高橋 保,中島 誠,小笠原正道
  • 学会等名: 日本薬学会九州支部大会
  • 発表場所: 福岡(福岡大学)
  • 年月日: 2011-12-10
• [学会発表] Lewis 塩基触媒による連続的不斉アルドール反応の開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 下田康嗣,小谷俊介,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: 第9回 次世代を担う有機化学シンポジウム
  • 発表場所: 東京(東京大学)
  • 年月日: 2011-05-27
• [学会発表] 4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)を触媒とするカルボニル化合物のシアノ化反応の開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 青木彰平,小谷俊介,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: 日本薬学会第131 年会
  • 発表場所: 静岡(ツインメッセ静岡)
  • 年月日: 2011-03-28
• [学会発表] Lewis 塩基触媒による不斉Baylis-Hillman 反応の開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小谷俊介,伊藤正耶,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: 日本薬学会第131 年会
  • 発表場所: 静岡(ツインメッセ静岡)
  • 年月日: 2011-03-28
• [学会発表] Lewis 塩基触媒を用いた脂肪族ケトンの連続的アルドール反応 (2011)
  • 著者名/発表者名: 下田康嗣,小谷俊介,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: 日本薬学会第131 年会
  • 発表場所: 静岡(ツインメッセ静岡)
  • 年月日: 2011-03-28
• [学会発表] らせん不斉ホスフィンオキシドの設計・合成とその不斉アリル化反応への応用 (2011)
  • 著者名/発表者名: 古荘晴香,中島 光,宮坂 充,下田康嗣,小谷俊介,杉浦正晴,中島清彦,高橋 保,中島 誠,小笠原正道
  • 学会等名: 日本薬学会第131 年会
  • 発表場所: 静岡(ツインメッセ静岡)
  • 年月日: 2011-03-28
• [学会発表] アミンを還元剤とするカルボニル化合物の共役還元反応 (2011)
  • 著者名/発表者名: 大坂間順規,小谷俊介,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: 日本薬学会第131 年会
  • 発表場所: 静岡(ツインメッセ静岡)
  • 年月日: 2011-03-28
• [学会発表] アミンを水素源とするケトンの共役還元反応 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大坂間順規,小谷俊介,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: アミンを水素源とするケトンの共役還元反応
  • 発表場所: 長崎(長崎大学)
  • 年月日: 2010-12-11
• [学会発表] リチウムビナフトラートを用いたケトンの触媒的不斉アルキニル化反応 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中佳奈,久木田健次,一番ヶ瀬友紀, 小谷俊介,中島 誠
  • 学会等名: 日本薬学会九州支部大会
  • 発表場所: 長崎(長崎大学)
  • 年月日: 2010-12-11
• [学会発表] リチウムビナフトラートを塩基触媒とするケトンの不斉アルキニル化反応 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中佳奈,久木田健次,一番ヶ瀬友紀, 小谷俊介,中島 誠
  • 学会等名: 日本化学会西日本大会
  • 発表場所: 熊本(熊本大学)
  • 年月日: 2010-11-06
• [学会発表] トリクロロシリルトリフラートを用いた Lewis 塩基触媒直接的不斉アルドール反応の開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 青木彰平,小谷俊介,杉浦正晴,中島 誠
  • 学会等名: シンポジウム モレキュラー・キラリティー2011
  • 発表場所: 東京(東京工業大学)
  • 年月日: 2010-05-20
• [図書] C-X Bond Formation:Organocatalytic EnantioselectiveHalogenation of meso-Epoxides. in"Comprehensive Chirality" Carreira (2012)
  • 著者名/発表者名: 小谷俊介,中島 誠
  • 総ページ数: 506-517.
  • 出版者: E.M.; Yamamoto, H. Eds, Elsevier
• [備考]
  • URL: http://sendou.kuma-u.jp/research/kotani.html