細胞表面接着型インターフェロンを利用した標的特異的作用型遺伝子治療システムの開発

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22790034
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 物理系薬学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 高橋 有己 京都大学, 大学院・薬学研究科, 助教 (00547870)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: ドラッグデリバリー / 遺伝子治療 / インターフェロン

研究概要

本研究では細胞表面に高い接着能を持つIFN-γ誘導体を新たにデザインし、遺伝子導入部位でのIFN-γ濃度を選択的に高めるシステムを開発した。開発したIFN-γ誘導体は、細胞表面に接着可能であり、その遺伝子導入を行った臓器において選択的に生物活性を得ることが可能であった。また、本システムは従来のIFN-γ遺伝子治療システムと同等かそれ以上の治療効果を癌モデルマウスで発揮した一方で、従来のIFN-γ遺伝子治療システムにおいて認められた体重減少などの副作用を大幅に軽減することが可能であった。

研究成果

• [学会発表] 機能性ペプチド融合によるIFN-γ時空間制御 (2012)
  • 著者名/発表者名: 安藤満、高橋有己、西川元也、高倉喜信
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 北海道大学(北海道)
  • 年月日: 2012-03-31
• [学会発表] 細胞表面接着型インターフェロンを利用した標的特異的作用型遺伝子治療システムの開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高橋有己、安藤満、西川元也、渡部好彦、高倉喜信
  • 学会等名: 第61回日本薬学会近畿支部総会
  • 発表場所: 神戸学院大学(兵庫県)
  • 年月日: 2011-10-22
• [学会発表] Design and hydrodynamic gene transfer of 'sticky' IFNγfor liver-directed gene therapy. (2011)
  • 著者名/発表者名: Mitsuru Ando, Yuki Takahashi, Hanae Mukumoto, Makiya Nishikawa, Yoshihiko Watanabe and Yoshinobu Takakura.
  • 学会等名: American Society of Gene & Cell Therapy 14th Annual Meeting
  • 発表場所: Washington State Convention Center(Seatle, USA)
  • 年月日: 2011-05-19
• [学会発表] Design and gene delivery of 'sticky' interferonγto increase the effect/side-effect ratio for liver-directed interferon-γgene therapy (2010)
  • 著者名/発表者名: Mitsuru Ando, Yuki Takahashi, Hanae Mukumoto, Makiya Nishikawa, Yoshihiko Watanabe, Yoshinobu Takakura
  • 発表場所: Ernest N. Morial Convention Center(New Orleans, USA)
  • 年月日: 2010-11-17
• [学会発表] 体内動態制御によるインターフェロン遺伝子治療の最適化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高橋有己、西川元也、渡部好彦、高倉喜信
  • 学会等名: 第26回日本DDS学会
  • 発表場所: 大阪国際交流センター(大阪府)
  • 年月日: 2010-06-17