機能性ペプチドを用いたアトピー治療用 siRNA の皮内送達システム構築と経皮製剤化

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22790049
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 物理系薬学
• 研究機関: 東京薬科大学
• 研究代表者: 金沢 貴憲 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (60434015)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: siRNA / 機能性ペプチド / AT1002 / ハイドロゲル / アトピー性皮膚炎

研究概要

本研究では、機能性ペプチドを基盤とした siRNA 皮内送達システムの開発を目的とし、皮内送達性、治療効果の検討を行った。機能性ペプチドとして、細胞透過性ペプチドとタイトジャンクション開口ペプチドを併用することで siRNA の皮内送達性が向上し、siRNA として抗 NFκB siRNA をアトピー性皮膚炎モデルマウスに投与することで優れた治療効果が示された。さらに、機能性ペプチド/siRNA 含有ハイドロゲル製剤とすることで治療効果が増強させることを確認した。

研究成果

• [学会発表] ステアリン酸修飾機能性ペプチドによる抗 NFkB siRNA の皮内送達性およびアトピー性皮膚炎治療効果 (2013)
  • 著者名/発表者名: 遠藤隆博、 金沢貴憲、武内麻由、志澤由紀、玉野くに子、有馬尚紀、高島由季、岡田弘晃、瀬田康生
  • 学会等名: 第133 年会 日本薬学会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20130300
• [学会発表] 異なる表面電荷を持たせた siRNA/ペプチドキャリア複合体の皮膚投与後の siRNA 皮内送達性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 金沢貴憲、武内麻由、志澤由紀、高島由季、岡田弘晃、瀬田康生
  • 学会等名: 第28回日本 DDS学会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 20120700
• [学会発表] アトピー性皮膚炎治療に向けた抗 NF-kB siRNA含有セリシンゲル製剤の開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 金沢貴憲、西田渉、志澤由紀、武内麻由、高島由季、山田昌樹、瀬田康生、岡田弘晃
  • 学会等名: 東京医科大学・東京薬科大学 免疫・アレルギー研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20120500
• [学会発表] 皮膚塗布型 siRNA 含有セリシンゲル製剤の開発とアトピー性皮膚炎治療効果 (2011)
  • 著者名/発表者名: 志澤由紀、金沢貴憲、武内麻由、玉野くに子、西田渉、高島由季、山田昌樹、岡田弘晃
  • 学会等名: 第21回アンチセンスシンポジウム 第11回遺伝子・デリバリー研究会シンポジウム合同シンポジウム
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20110900
• [学会発表] 皮膚に塗布する抗 NF-kB siRNA 含有セリシンゲル製剤の開発とアトピー性皮膚炎治療効果 (2011)
  • 著者名/発表者名: 金沢貴憲、西田渉、志澤由紀、武内麻由、高島由季、山田昌樹、岡田弘晃
  • 学会等名: 第3回日本 RNAi 研究会
  • 発表場所: 広島
  • 年月日: 20110800
• [学会発表] 核酸薬/細胞質感受性ペプチドベクターナノ粒子による疾患治療 (2011)
  • 著者名/発表者名: 金沢貴憲、田中晃、高島由季
  • 学会等名: 第1回医薬工3大学包括連携推進シンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20110700
• [学会発表] アトピー性皮膚炎治療に向けた経皮投与型抗 NF- kB siRNA 含有セリシンゲル製剤の開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 金沢貴憲、西田渉、志澤由紀、武内麻由、高島由季、山田昌樹、岡田弘晃
  • 学会等名: 日本薬剤学会第26 年会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20110500
• [学会発表] Tanaka. DDS technologies for drug discovery using a new biomaterial of siRNA (2010)
  • 著者名/発表者名: H. Okada, T. Kanazawa, Y. Yokoi, T. Uchida, K
  • 学会等名: 2010 International Conference of the Korean Society of Pharmaceutical Sciences and Technology
  • 発表場所: 済州、韓国
  • 年月日: 20101200
• [学会発表] Transdermal siRNA delivery using liquid crystal with functional peptides (2010)
  • 著者名/発表者名: Y. Takashima 、T. Uchida, M. Kawai, K. Tanaka, T. Kanazawa, H. Okada
  • 学会等名: AT1002 and Tat analogFIP PSWC 2010 in association with the AAPS Annual Meeting and Exposition
  • 発表場所: ニューオリンズ、米国
  • 年月日: 20101100
• [学会発表] Tat および AT1002併用による液晶製剤の siRNA 皮膚透過性の向上 (2010)
  • 著者名/発表者名: 志澤由紀、河合美紗子、内田珠愛、金沢貴憲、高島由季、岡田弘晃
  • 学会等名: 第54回 日本薬学会関東支部会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20101000
• [学会発表] Non-invasive intradermal siRNA delivery system using functional peptides, Tat and AT1002 analogs, for treating atopic dermatitis (2010)
  • 著者名/発表者名: T. Kanazawa, T. Uchida, Y. Takashima, H. Okada
  • 学会等名: 37th Annual Meeting &Exposition of the Controlled Release Society
  • 発表場所: ポートランド、米国
  • 年月日: 20100700
• [学会発表] Tat および AT1002 併用液晶製剤による siRNA 皮膚透過性の促進 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中晃、 金沢貴憲、内田珠愛、河合美紗子、高島由季、岡田弘晃
  • 学会等名: 遺伝子・デリバリー研究会第10回シンポジウム
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 20100600
• [学会発表] 抗 NF-kB siRNA/タイトジャンクション開口ペプチド/細胞透過性ペプチドによるアトピー性皮膚炎治療 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中晃、 金沢貴憲、内田珠愛、河合美紗子、高島由季、岡田弘晃
  • 学会等名: 日本薬剤学会第25 年会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20100500
• [図書] 先端バイオマテリアルハンドブック (2012)
  • 著者名/発表者名: 岡田弘晃、小河崇也、田中晃、金沢貴憲
  • 出版者: 株式会社エヌ・ティー・エス
• [図書] ドラッグデリバリーシステムの新展開 II -核酸医薬・抗体医薬・ワクチン医療を支える DDS 技術- (2012)
  • 著者名/発表者名: 岡田弘晃、小河崇也、田中晃、金沢貴憲
  • 出版者: シーエムシー出版
• [備考]
  • URL: http://www.ps.toyaku.ac.jp/wp/seizaisekkei/