アルツハイマー病(AD)患者脳に老人斑として蓄積するβアミロイドタンパク質(Aβ)を産生するγセクレターゼはAD治療薬ターゲットとして有力視されている。しかしながら副作用の無いAD治療薬の開発に向けて、複数の基質を有するγセクレターゼの基質選択性の理解は不可欠である。我々はγセクレターゼの基質の一つであるNotchの輸送を選択的に制御する分子Surf4を同定し、Surf4がNotchの細胞質領域を特異的に認識して結合してER出芽部位へと誘導し、そのER-ゴルジ間の輸送を制御している事を明らかにした。
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