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2012 年度 実績報告書

TLRシグナル制御分子SIGIRR/TIR8蛋白質の細胞内制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22790100
研究機関崇城大学

研究代表者

首藤 恵子  崇城大学, 薬学部, 助教 (70510692)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードTLRシグナル制御 / SIGIRR/TIR8 / p38MAPキナーゼ / 嚢胞性線維症
研究概要

一昨年度までの検討結果から、LPSによるSIGIRR/TIR8発現制御においてTLR4シグナルを介したp38MAPキナーゼ活性化が重要であること、更にそのp38MAPキナーゼの活性化が転写因子Sp1のプロモーター上へのリクルートを阻害することによりSIGIRR/TIR8遺伝子発現を抑制することが明らかとなった。そこで本年度は、本研究系におけるSIGIRR/TIR8のTLR4ネガティブレギュレーターとしての機能確認と、慢性呼吸器炎症疾患である嚢胞性線維症(CF)におけるSIGIRR/TIR8発現制御について検討した。過去の知見から、SIGIRR/TIR8はLPS刺激時に多量体を形成することによりTLR4シグナルを抑制することが明らかとなっている。本研究で主に用いた好中球様HL60細胞株は遺伝子導入が極めて困難な細胞株であるため、SIGIRR/TIR8の細胞外領域を認識する中和抗体を用いて多量体形成を阻害し、LPS誘導性のIL-8 mRNAを検出した。その結果、中和抗体前処理群におけるLPS誘導性のIL-8 mRNA発現がコントロール群と比較して有意に上昇したことから、本研究系においても過去の報告同様SIGIRR/TIR8はTLRシグナルのネガティブレギュレーターとして機能することを確認した。
次にCFの気道上皮細胞に着目して検討を行った。正常およびCF気道初代培養上皮細胞、正常化気道上皮細胞株C38およびCF気道上皮細胞株IB3を用いてSIGIRR/TIR8発現量を比較したところ、両ペア共にCF細胞において顕著にSIGIRR/TIR8発現が低下していた。更にp38MAPキナーゼ阻害剤によりその発現低下が回復したことから、本研究で明らかにしたSIGIRR/TIR8発現制御メカニズムがCF細胞におけるSIGIRR/TIR8発現低下に寄与している可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Lipopolysaccharide decreases SIGIRR expression by suppressing Sp1 via TLR4-p38 MAP kinase pathway in monocytes and neutrophils

    • 著者名/発表者名
      首藤恵子
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      マリンメッセ福岡 (福岡県)
  • [学会発表] LPS刺激下の単球・好中球におけるIgおよびTIRドメイン含有受容体SIGIRRの発現および機能解析

    • 著者名/発表者名
      首藤恵子
    • 学会等名
      第85回日本生化学会大会
    • 発表場所
      マリンメッセ福岡 (福岡県)

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公開日: 2014-07-24  

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