研究概要 |
SIGIRR/TIR8は,TLRsやIL-1Rによる炎症性シグナルを抑制する分子である.本研究では,単球・好中球におけるLPS刺激下のSIGIRR発現解析を目的とした.その結果,LPS刺激下のSIGIRR/TIR8の発現量は時間・濃度依存的に減少し,この発現減少には,TLR4-p38経路が重要であることが明らかになった.一方,SIGIRR/TIR8の基底状態の発現は,転写因子Sp1により正に調節されており,LPS依存性TLR4-p38経路は,SIGIRR/TIR8プロモーターへのSp1の結合を抑制することが示唆された.
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