研究課題
若手研究(B)
GEX1Aは、放線菌の代謝物から単離同定された抗腫瘍活性を持つ低分子化合物である。光親和性標識法によりGEX1Aの標的タンパク質がSAP155であることを明らかにした。SAP155は、イントロンを除去するスプライソソーム構成要素のU2snRNPに含まれるタンパク質である。スプライシング反応の進行には、キナーゼであるCdk2とホスファターゼであるPP1によるSAP155の可逆的なリン酸化制御が必須であることが報告されている。そこで、GEX1Aを添加することによるスプライシング反応阻害とSAP155のリン酸化制御の関連を調べた。その結果、GEX1Aの作用によりCdk1およびCdk2の不活性化が示唆される結果が得られた。これらの結果と先行研究から、GEX1Aの作用とCdk1およびCdk2のキナーゼ活性の関係を明らかにした。
すべて 2011 その他
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)
ACS Chem Biol
巻: 18 ページ: 229
DOI:10.1021/cb100248e
http://www.nagahama-i-bio.ac.jp