食品汚染物質である3-MCPDおよびグリシドールの免疫応答に与える影響について解析した。その結果、0.3%以上の濃度の3-MCPDや、その類縁化合物であるグリシドールの生体への曝露が生体機能に影響を及ぼす可能性が示唆された。0.3%という濃度は3-MCPDやグリシドールの一般的な曝露レベルより低いため、通常生じうるこれらの食品汚染物質の曝露がヒトの免疫系に影響を与えることはないと推定されるが、食品に事故的な高濃度汚染が生じ、それを摂食した場合には、免疫応答が何らかの影響を受ける可能性が考えられる。
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