亜ヒ酸製剤とレチノイン酸の併用療法への適応を目指した研究

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22790137
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 環境系薬学
• 研究機関: 徳島文理大学
• 研究代表者: 角 大悟 徳島文理大学, 薬学部, 准教授 (30400683)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: 中毒学

研究概要

急性前骨髄性白血病(APL)治療における三酸化ヒ素(ATO)と全トランスレチノイン酸(ATRA)の併用療法の有効性について基礎的な知見を得るために,培養ヒト白血病細胞の分化を指標に検討を行った.その結果,白血病細胞の分化誘導がATRA単独添加に比べてATOとATRAとの共添加で増強された.本成果は, APL治療における本併用療法の可能性を考える上で重要な知見であると考える.

研究成果

• [雑誌論文] Alternative splicing of human arsenic(+3 oxidation state) methyltransferase (2011)
  • 著者名/発表者名: Sumi D., Fukushima K., Miyataka H., Himeno S.
  • 雑誌名: Biochem. Biophys. Res. Commun 巻: 415 ページ: 48-53
  • DOI: DOI:10.1016/j.bbrc.2011.10.008
• [雑誌論文] Rat Hgc2 cardiac myocytes are sensitive to arsenite due to a modest activation of transcription factor Nrf2 (2011)
  • 著者名/発表者名: Sumi D., Sasaki T., Miyataka H., Himeno S.
  • 雑誌名: Arch. Toxicol 巻: 85 ページ: 1509-1516
  • DOI: DOI:10.1007/soo2o4olioioo-i
• [雑誌論文] Chronic exposure to arsenite induces S100A8 and S100A9 expression in rat RBL-2H3 mast cells (2011)
  • 著者名/発表者名: Shimizu Y., Fujishiro H., Matsumoto K., Sumi D., Satoh M., Himeno S.
  • 雑誌名: J. Toxicol. Sci 巻: 36 ページ: 135-139
  • URL: http://www.jstage.jst.go.jp/article/its/36/1/36135/article
• [雑誌論文] Reduction of arsenicinduced cytotoxicity through Nrf2/Ho-l signaling in HepG2 cells (2010)
  • 著者名/発表者名: Abiko Y., Shinkai Y., Sumi D., Kumagai Y.
  • 雑誌名: J. Toxicol. Sci 巻: 35 ページ: 419-423
  • DOI: DOI:10.1016/j.taap.2010.02.012
• [雑誌論文] Signal transduction pathways and transcription factors triggered by arsenic trioxide in leukemia cells (2010)
  • 著者名/発表者名: Sumi D, Shinkai Y, Kumagai Y.
  • 雑誌名: Toxicol. Appl. Pharmacol 巻: 244 ページ: 385-392
  • DOI: DOI:10.1016/j.taap.2010.02.012
• [学会発表] IL-2によるNK細胞活性化に対する亜ヒ酸の影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小川智子, 原田久美, 角大悟, 津山博匡, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 20120300
• [学会発表] ヒ素メチル基転移酵素の選択的スプライシング (2011)
  • 著者名/発表者名: 角大悟, 福島佳代, 宮高透喜, 與儀邦子, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 戦略的研究基盤形成支援事業第7回発表会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20111200
• [学会発表] ATPシグナル伝達に対するヒ素化合物の影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岡田秀太, 角大悟, 浅尾将司, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 戦略的研究基盤形成支援事業第7回発表会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20111200
• [学会発表] 食道組織に対する亜ヒ酸の影響について (2011)
  • 著者名/発表者名: 新谷繁和, 鶴本未有, 角大悟, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 戦略的研究基盤形成支援事業第7回発表会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20111200
• [学会発表] 亜ヒ酸によるHL60細胞の分化増強作用における因子の探索 (2011)
  • 著者名/発表者名: 阿部和沙, 角大悟, 山近杏奈, 田村嶺, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 戦略的研究基盤形成支援事業第7回発表会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20111200
• [学会発表] NK細胞活性化に対する亜ヒ酸の影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 原田久美, 小川智子, 角大悟, 津山博匡, 姫野誠一郎
  • 学会等名: NK細胞活性化に対する亜ヒ酸の影響
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20111200
• [学会発表] ヒ素メチル基転移酵素の選択的スプライシング (2011)
  • 著者名/発表者名: 角巫, 福島佳代, 宮高透喜, 姫野誠一郎
  • 学会等名: メタロチオネインおよびメタルバイオサイエンス研究会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 20111200
• [学会発表] レチノイン酸によるHL60細胞の分化誘導作用に対する亜ヒ酸製剤の有効性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 角大悟, 姫野誠一郎
  • 学会等名: メタロチオネインおよびメタルバイオサイエンス研究会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 20111200
• [学会発表] ヒ素メチル基転移酵素の選択的スプライシング (2011)
  • 著者名/発表者名: 角大悟, 福島佳代, 宮高透喜, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 第17回ヒ素シンポジウム
  • 発表場所: 茨城
  • 年月日: 20111100
• [学会発表] ヒ素メチル基転移酵素の選択的スプライシング (2011)
  • 著者名/発表者名: 角大悟, 福島佳代, 宮高透喜, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 衛生薬学・環境トキシコロジー
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 20111000
• [学会発表] レチノイン酸によるHL60細胞の分化誘導作用に対する亜ヒ酸製剤の有効性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 角大悟, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 衛生薬学・環境トキシコロジー
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 20111000
• [学会発表] ヒトNK細胞における亜ヒ酸の影響とその因子の探索 (2011)
  • 著者名/発表者名: 津山博匡, 角大悟, 小川智子, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 第18回日本免疫毒性学会学術大会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 20110900
• [学会発表] ヒ素メチル基転移酵素のスプライシングフォームの解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 福島佳代, 角大悟, 宮高透喜, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 第22回日本微量元素学会学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20110700
• [学会発表] Efficacy of combination treatment with arsenic trioxide and all-trans retinoic acid on differentiation of HL60 cells (2011)
  • 著者名/発表者名: 角大悟, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 第21回金属の関与する生体関連反応シンポジウム
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 20110500
• [学会発表] Interferon-betaの産生抑制を介した亜ヒ酸によるNO産生阻害機構 (2011)
  • 著者名/発表者名: 津山博匡, 角大悟, 藤代瞳, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 第16回ヒ素シンポジウム
  • 発表場所: 旭川
  • 年月日: 20110200
• [学会発表] レチノイン酸によるHL60分化誘導における亜ヒ酸製剤の相乗作用 (2010)
  • 著者名/発表者名: 角大悟, 瀬川実穂, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 戦略的研究基盤形成支援事業第5回発表会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20101200
• [学会発表] インターロイキン6産生におけるマンガンとヒ素の相互作用 (2010)
  • 著者名/発表者名: 浅尾将史, 角墨, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 第二回メタロミクスフォーラム
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20101100
• [学会発表] 亜ヒ酸曝露に応答するCa2+結合タンパク質S100A9の発現上昇メカニズム (2010)
  • 著者名/発表者名: 角大悟, 清水由里, 藤代瞳, 佐藤雅彦, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 衛生薬学・環境トキシコロジー
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20100900
• [学会発表] マンガンによるインターロイキン6酸性機序 (2010)
  • 著者名/発表者名: 浅尾将史, 角大悟, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 日本免疫毒性学会学術集会
  • 発表場所: 茨城
  • 年月日: 20100900
• [学会発表] ヒ素化合物の毒性を規定する因子 (2010)
  • 著者名/発表者名: 角大悟
  • 学会等名: 戦略的研究基盤形成支援事業第4回発表会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20100700
• [学会発表] ラット肝臓・心臓由来細胞に対する亜ヒ酸毒性の比較(2) (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々木貴彦, 角大悟, 藤代瞳, 宮高透喜, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 戦略的研究基盤形成支援事業第3回発表会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20091200
• [学会発表] 亜ヒ酸によるマクロファージ活性化抑制作用とその機序 (2009)
  • 著者名/発表者名: 津山博匡, 藤代瞳, 且太悟, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 戦略的研究基盤形成支援事業第3回発表会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20091200
• [学会発表] ラット好塩基球性白」血病細胞(RBL-2H3)におけるカドミウム (2009)
  • 著者名/発表者名: 土肥美和子, 藤代瞳, 角大悟, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 戦略的研究基盤形成支援事業第3回発表会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20091200
• [学会発表] 近位尿細管不死化細胞におけるカドミウムによるNrf2活性化亢進 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小山知博, 藤代瞳, 角大悟, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 戦略的研究基盤形成支援事業第3回発表会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20091200
• [学会発表] 亜ヒ酸曝露によるRBL-2Hs細胞の脱顆粒低下におけるstore-operated can entry(SOCE)の関与 (2009)
  • 著者名/発表者名: 清水由里, 角大悟, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 戦略的研究基盤形成支援事業第3回発表会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20091200
• [学会発表] 白血病治療における亜ヒ酸製剤とレチノイン酸の併用療法の可能性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 角大悟, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 戦略的研究基盤形成支援事業第3回発表会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 20091200
• [学会発表] 亜ヒ酸の心毒性に係る因子の解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 角大吾, 佐々木貴彦, 藤代瞳, 宮高透喜, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 第15回ヒ素シンポジウム
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20091100
• [学会発表] 亜ヒ酸はCa流入の抑制によりラット肥満細胞の脱穎粒を低下させる (2009)
  • 著者名/発表者名: 清水由里, 角大悟, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 衛生薬学・環境トキシコロジー
  • 発表場所: 沖縄
  • 年月日: 20091100
• [学会発表] ラット心臓細胞における亜ヒ酸感受性に係る因子の解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々木貴彦, 角大悟, 藤代瞳, 宮高透喜, 姫野誠一郎
  • 学会等名: 衛生薬学・環境トキシコロジー
  • 発表場所: 沖縄
  • 年月日: 20091100
• [備考]
  • URL: http://p.bunriu.ac.jp/lab10/gyoseki.html