リポ多糖を投与したマウス(LPS投与マウス)における、血液脳関門(BBB)を介した[ 3H] prostaglandin(PG) E2排出をin vivo brain efflux index法によって評価した。LPSマウスにおいて大脳皮質に投与した[ 3H] PGE2排出の消失半減期はsaline投与マウスと比較し7. 7倍上昇したことから、炎症時においてBBBを介したPGE2排出機能は低下していることが示された。また、β-lactam系抗生物質であるcefmetazoleの静脈内投与によって、その排出機能は薬物投与によってさらに阻害されることが示唆された。
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