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2011 年度 実績報告書

SADキナーゼの下流因子が神経細胞極性化を制御する分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22790184
研究機関新潟大学

研究代表者

岸 将史  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (60573938)

キーワード神経細胞極性 / SADキナーゼ / SAPS2 / asparaginase
研究概要

SADキナーゼが神経細胞極性化を制御する分子機構について、そのシグナル伝達経路を明らかにするため、酵母two-hybrid法を用いた結合分子の検索を行ったところ、asparaginaseとSAPS2分子が同定された。後者は特にProtein phosphatase regulatory subunitとして同定されたスキャホールド蛋白であり、神経系にも広く発現している。もしもSAPS2がSADキナーゼに結合していれば、SAPS2は蛋白質リン酸化・脱リン酸化の制御を両者とコンプレックスを形成することにより司っているという機能が考えられる。COS7細胞に於いて、FLAG-tagのついたSADキナーゼをSAPS2と共発現させM2-agaroseによって免疫沈降すると実際にSAPS2が落ちてくる。従って、この結合は、酵母two-hybrid法の転写に関するアーチファクトではない。この結合がどの領域を介した結合であるのかを調べるために双方についてdeletion mutantを作製した。現在、それを用いたbinding assayを遂行中である。これまでの所、Protein phosphataseを含めた3者間の共沈は確認されていないが、可能性としては競合的な結合という様式も考えられる。SAPS2についてのsiRNAを用いた機神経細胞中の能阻害実験は効果を見せていないが、SAPSファミリーはSAPS1からSAPS3に至るまで神経系に発現しているので、機能的な重複である可能性が考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] SADキナーゼによるSlingshot1フォスファターゼを介した神経細胞極性化の分子機構2012

    • 著者名/発表者名
      犬束歩岸将史
    • 雑誌名

      新潟医学会雑誌

      巻: (in press)

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.niigata-u.ac.jp/tenure_track/researcher/kishi_masashi.html

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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