研究課題
若手研究(B)
腎臓の細胞膜水チャネルであるアクアポリン2は、生体内バソプレッシン濃度の変化に応じて細胞内と細胞膜を移行するが、その際のアクアポリン2の256番目のセリンと269番目のセリンのリン酸化について検討した。バソプレッシンの濃度が低いと、269番目のセリンはリン酸化されずに細胞内に存在し、バソプレッシンの作用によって急速にリン酸化され、アクアポリン2は細胞膜に移行することが判明した。また、バソプレッシンの作用を阻害すると、アクアポリン2は細胞内に戻りながら急速に脱リン酸化されることが判明した。つまり269番目のセリンがリン酸化されたAQP2は、細胞膜に存在しやすいことが判明した。一方、これまで重要とされてきた256番目のセリンについては、リン酸化が細胞膜への移行には直接影響を与えないことが判明した。
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