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2010 年度 実績報告書

リンパ節ストローマ細胞産生因子群による免疫組織基盤の形成機構

研究課題

研究課題/領域番号 22790194
研究機関関西医科大学

研究代表者

片貝 智哉  関西医科大学, 医学部, 講師 (00324682)

キーワード獲得免疫応答 / 樹状細胞 / ストローマ細胞 / 二次リンパ組織 / リンパ球
研究概要

獲得免疫応答誘導のための中心的な「場」であるリンパ節内では、緻密なネットワーク構造を形成する間葉系ストローマ細胞が免疫細胞活動を支えているが、その基本性状や分子基盤に関しては未だ謎が多い。本研究では、マウスリンパ節のストローマ細胞に高発現することが示唆された複数の因子について詳細な機能解析を行い、それらがリンパ球などの免疫細胞機能、特にリンパ組節内の移動に影響を及ぼし免疫応答制御に関与する可能性の検証を進めている。まずいくつかの候補因子に注目し、リンパ節ストローマ細胞における発現を確認した。これらのうち、ある程度機能が判明しているものに関して抗体や阻害剤等の入手を進めた。我々はこれまでに、マウスのリンパ節からストローマ細胞分画を単離培養する手法を開発し、これにより形成させた単層上においてT細胞を効率よく遊走させ、その動きをライブで観察することに成功している。これに加えて、リンパ節スライス培養系を立ち上げ、生体組織内部の蛍光観察が可能な二光子励起レーザー顕微鏡を用いてT細胞の三次元的な組織内遊走をリアルタイムで観察するとともに、さまざまな抗体や阻害剤を添加することで、その運動メカニズムの詳細を探ることが可能になった。これらのシステムを活用して、T細胞がケモカインやインテグリンに依存的および非依存的な機構を協調させてストローマ細胞上を移動すること、特にインテグリン非依存的な部分に関してはこれまでに詳しく解析されていなかったシグナル経路およびそれが制御する特徴的な細胞運動機構が関与していることを明らかにしつつある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Graded attenuation of TCR signaling elicits distinct autoimmune diseases by altering thymic T cell selection and regulatory T cell function.2010

    • 著者名/発表者名
      Tanaka S, eta al
    • 雑誌名

      J.Immunol.

      巻: 185 ページ: 2295-2305

    • 査読あり
  • [学会発表] Efficient interstitial T cell migration within lymph node involves a cooperation of LFA-1-dependent and -independent modes2010

    • 著者名/発表者名
      Tomoya Katakai
    • 学会等名
      The 2^<nd> Synthetic Immunology Workshop
    • 発表場所
      Kyoto・京都大学芝蘭会館
    • 年月日
      2010-12-17
  • [学会発表] Dynamic LFA-1/ICAM-1 adhesion contributes to high-velocity migration of primary T cells on stromal cells isolated from lymph node.2010

    • 著者名/発表者名
      Tomoya Katakai
    • 学会等名
      14^<th> International Congress of Immunology
    • 発表場所
      Kobe・神戸国際会議場
    • 年月日
      2010-08-24
  • [学会発表] リンパ節の構築2010

    • 著者名/発表者名
      片貝智哉
    • 学会等名
      第一回Synthetic Immunology研究会
    • 発表場所
      京都・京都大学医学部A棟
    • 年月日
      2010-04-09

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公開日: 2012-07-19  

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