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2010 年度 実績報告書

心筋L型カルシウムチャネルのクラスタリング機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22790206
研究機関信州大学

研究代表者

中田 勉  信州大学, 医学部, 助教 (70452141)

キーワード生理学 / 循環器・高血圧 / L型カルシウムチャネル / リアノジン受容体 / カプロン / 心筋
研究概要

横紋筋におけるL型Ca^<2+>チャネル(LTCC)は,形質膜・筋小胞体膜接合部(接合部)でリアノジン受容体とクラスターを形成している。心筋のLTCCが接合部に局在することは効率的な興奮収縮連関に不可欠であるが,LTCCがどのように接合部へ局在するかは明らかでない。骨格筋のLTCCを構成するα1sサブユニットを欠損したマウス由来の骨格筋細胞株GLTは,正常な興奮収縮連関を起こすことが出来ない。しかしGLT細胞にα1sを強制発現させると,α1sは接合部に集積しVDCRを生じる。また驚くべきことに,GLT細胞株に心筋細胞のLTCCを構成するα1cサブユニットを強制発現させても,α1cサブユニットはクラスターを形成しCICRを生ずる。本研究では,このGLT細胞に着目し,心筋LTCCが接合部に局在する機序を明らかにするための検討を行った。α1cサブユニットの細胞内領域を,接合部に局在しないことが知られているP/Q型Ca^<2+>チャネルのα1Aサブユニットおよびイエバエのα1Mサブユニットに置換したキメラ遺伝子を作製した。これらの遺伝子をGLT細胞に発現させた結果,C末端のキメラではクラスターの形成が認められなくなった。さらに詳細な欠失変異体,キメラについて検討を行った結果,α1cサブユニットのC末端に存在する1677-1708番目のアミノ酸残基が,クラスタリングに必要であることが明らかになった。今回同定したモチーフの詳細な機能は現在不明であるが,クラスタリングに関わる他のタンパク質との相互作用に関わる可能性がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Decrease in the density of t-tubular L-type Ca^<2+> channel currents in failing ventricular myocytes2011

    • 著者名/発表者名
      Horiuchi-Hirose M, Kashihara T, Nakada T, Kurebayashi N, Shimojo H, Shibazaki T, Sheng X, Yano S, Hirose M, Hongo M, Sakurai T, Moriizumi T, Ueda H, Yamada M
    • 雑誌名

      Am.J.Physiol.Heart Circ.Physiol.

      巻: 300 ページ: H978-H988

    • 査読あり
  • [学会発表] GLT細胞を用いた心筋L型Ca^<2+>チャネルのクラスタリング機構の解析2010

    • 著者名/発表者名
      中田勉, Bernhard E Flucher, 生暁娜, 柏原俊英, 柴崎利英, 山田充彦
    • 学会等名
      第123回日本薬理学会関東部会
    • 発表場所
      栃木
    • 年月日
      2010-10-23

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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