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2012 年度 実績報告書

食細胞によるアポトーシス細胞貪食除去の動作原理の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22790210
研究機関大阪大学

研究代表者

華山 力成  大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授 (40403191)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードアポトーシス / マクロファージ / Tim4 / MFG-E8
研究概要

アポトーシスは、生体にとって不要になった細胞や有害となる細胞を除去する生理的な細胞の死である。アポトーシスにより死滅した細胞は、ホスファチジルセリンと呼ばれる細胞膜のリン脂質を細胞外に提示し、これをマクロファージなどの食細胞が認識して貪食除去する。私たちは以前、マクロファージから分泌されるMFG-E8や、マクロファージ上の蛋白質TIM4が、このホスファチジルセリンと結合することにより、マクロファージによるアポトーシス細胞の貪食を促進することを見出した。ところが、これらの分子がどのように協調的に働き、貪食を促進しているのかは分かっていなかった。昨年度私たちは、本来アポトーシス細胞を貪食できないBaf3細胞にこれらの分子を発現させることによって、マクロファージによる貪食を完全に再構築することに成功した。また、Tim4はアポトーシス細胞を繋ぎ止めるが取り込むことができず、Tim4により繋ぎとめられたアポトーシス細胞が取り込まれる為には、MFG-E8とインテグリンが必要であることを見出し、アポトーシス貪食の動作原理は「繋ぎとめ」と「取り込み」の2段階であることを見出した。一方、Tim4を過剰発現させたNIH3T3細胞は、MFG-E8が存在しなくてもアポトーシス細胞を効率よく貪食することができる。そこで、NIH3T3細胞にはTim4と細胞外または細胞膜内で結合する共受容体が存在すると考え、その同定を試みた。すなわち、Tim4を過剰発現させたNIH3T3細胞を大量に培養し、Tim4に対するモノクローナル抗体を用いて精製を行い共沈してくる蛋白質を検出したところ、160kDと130kDのバンドが検出された。そこで、質量分析によりこれらの分子を同定を行い、二本のバンドから共にmyoferlinという分子を同定した。今後はmyoferlinによる貪食制御の分子機構を解明することを目標にする。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Identification of a novel regulator for lysosomal fusion in macrophages.2013

    • 著者名/発表者名
      華山力成
    • 学会等名
      第2回 御茶ノ水動脈硬化フォーラム
    • 発表場所
      庭のホテル(東京)
    • 年月日
      20130223-20130223
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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