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2010 年度 実績報告書

クロライドイオンによるGタンパク質シグナルの制御を介した神経突起伸長のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 22790215
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

中島 謙一  京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (40398392)

キーワードクロライドイオン / 低分子量Gタンパク質 / 神経突起伸長
研究概要

近年、我々はラット副腎由来褐色細胞腫PC12およびその亜株PC12D細胞において、神経成長因子NGFによる神経突起伸長にはNa^+/K^+/2Cl^-共輸送体(NKCC1)を介した細胞内へのCl^-の取込みが必須であることを明らかにした。一方、神経突起伸長には様々な低分子量Gタンパク質が関わっていることが知られており、そのうちのRhoAは、下流の様々なエフェクター分子を介して神経突起伸長を抑制することが知られている。本研究においては、細胞内Cl^-と低分子量Gタンパク質の活性制御に着目し、次のことを明らかにした。
(1)PC12D細胞を低Cl^-濃度の培養液中でNGF処理すると神経突起の伸長は有意に抑制されるが、RhoAの下流のエフェクター分子であるRho kinaseの特異的阻害剤Y-27632を加えておくと低Cl^-による抑制はレスキューされた。(2)RhoAの発現は低Cl^-濃度の培養液で処理しても変化しなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Flavonoids stimulate NGF-induced neurite outgrowth in PC12 cells via activation of Na^+/K^+/2Cl^- cotransporter.2010

    • 著者名/発表者名
      Ken-ichi Nakajima
    • 学会等名
      2010 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies (Pacifichem 2010)
    • 発表場所
      Honolulu, Hawaii(アメリカ合衆国)
    • 年月日
      2010-12-17
  • [学会発表] フラボノイドはNa^+/K^+/2Cl^-共輸送体の活性化を介して神経突起伸長を促進する2010

    • 著者名/発表者名
      中島謙一、新里直美、丸中良典
    • 学会等名
      第15回日本フードファクター学会学術集会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2010-10-04
  • [学会発表] フラボノイドはNa^+/K^+/2Cl^-共輸送体の活性化を介して神経突起伸長を促進する2010

    • 著者名/発表者名
      中島謙一
    • 学会等名
      第87回日本生理学会大会
    • 発表場所
      盛岡
    • 年月日
      2010-05-19
  • [学会発表] 神経突起伸長におけるK^+/Cl^-共輸送体の役割

    • 著者名/発表者名
      中島謙一
    • 学会等名
      第88回日本生理学会・第116回日本解剖学会合同大会
    • 発表場所
      (東日本大震災のため中止・誌上開催扱い)

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公開日: 2012-07-19  

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