慢性的に不安や恐怖感情に曝された時に起こる性機能障害

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22790233
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
• 研究機関: 名城大学
• 研究代表者: 間宮 隆吉 名城大学, 薬学部, 助教 (70340297)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: コミュニケーションボックス / 心理的ストレス / 性的行動 / 社会性行動 / 豊かな環境

研究概要

本研究では、心理的ストレスと性機能障害との関連性、およびその解決手段を検討した。5週齢の雄性マウス(C57BL/6J)を用い、コミュニケーションボックスによって心理的ストレスを1週間負荷した。また、心理的ストレス負荷後に豊かな環境下で飼育することの影響を行動薬理学的観点から観察した。その結果、心理的ストレス負荷によって社会性行動障害と共に性行動障害が誘発されること、性行動障害の緩解のためには2週間の豊かな環境下飼育では不十分であることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Exposure to enriched environments during adolescence prevents abnormal behaviours associated with histone deacetylation in phencyclidine-treated mice (2012)
  • 著者名/発表者名: Takenao Koseki, Akihiro Mouri, Takayoshi Mamiya, Yuki Aoyama, Kazuya Toriumi, Shizuka Suzuki, Azusa Nakajima, Takuma Yamada, Taku Nagai, and Toshitaka Nabeshima
  • 雑誌名: Int. J. Neuropsychopharmacol 巻: (in press)
  • URL: http://dx.doi.org/10.1017/S1461145711001672
  • 査読あり
• [雑誌論文] Mouse strain differences in phencyclidine-induced behavioral changes (2012)
  • 著者名/発表者名: Akihiro Mouri, Takenao Koseki, Shiho Narusawa, Minae Niwa, Takayoshi Mamiya, Shin-ichi Kano, Akira Sawa, and Toshitaka Nabeshima
  • 雑誌名: Int. J. Neuropsychopharmacol 巻: 15(6) ページ: 767-79
  • 査読あり
• [雑誌論文] Xanthoceraside attenuates amyloid β peptide_<25-35>-induced learning and memory impairments in mice (2012)
  • 著者名/発表者名: Ping Lu, Takayoshi Mamiya, Lingling Lu, Akihiro Mouri, Takashi Ikejima, Hyung-Chun Kim, Li-Bo Zou, Toshitaka Nabeshima
  • 雑誌名: Psychopharmacology(Berl) 巻: 219(1) ページ: 181-90
  • 査読あり
• [雑誌論文] Evaluation of object-based attention in mice (2011)
  • 著者名/発表者名: Tursun Alkam, Masayuki Hiramatsu, Takayoshi Mamiya, Yuki Aoyama, Atsumi Nitta, Kiyofumi Yamada, Hyoung-Chun Kim, Toshitaka Nabeshima
  • 雑誌名: Behav. Brain Res 巻: 220 ページ: 185-193
  • 査読あり
• [雑誌論文] Prenatal exposure to PCP produces behavioral deficits accompanied by the overexpression of GLAST in the prefrontal cortex of postpubertal mice (2011)
  • 著者名/発表者名: Lingling Lu, Takayoshi Mamiya, Ping Lu, Kazuya Toriumi, Akihiro Mouri, Masayuki Hiramatsu, Li-Bo Zou, and Toshitaka Nabeshima
  • 雑誌名: Behav. Brain Res 巻: 220 ページ: 132-139
  • 査読あり
• [雑誌論文] Bi-directional effect of cholecystokinin receptor-2 overexpression on stress-triggered fear memory and anxiety in the mouse (2010)
  • 著者名/発表者名: Qian Chen, Mingxi Tang, Takayoshi Mamiya, Heh-In Im, Xiaoli Xiong, Anu Joseph, and Ya-Ping Tang
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 5 ページ: e15999
  • 査読あり
• [学会発表] 妊娠期における温度および日照環境の変化は依存性薬物および遺伝子変異による統合失調症様行動変化に対して脆弱化させる (2012)
  • 著者名/発表者名: 布目貴大、毛利彰宏、青山雄紀、松本友里恵、鳥海和也、古関竹直、間宮隆吉、澤明、山田清文、鍋島俊隆
  • 学会等名: 第85回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2012-03-15
• [学会発表] 心理的ストレスは情動障害を誘発する:コレシキトキニン系の関与 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鶴岡裕生、間宮隆吉、大橋玄季、古関竹直、鳥海和也、毛利彰宏、鍋島俊隆
  • 学会等名: 第85回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2012-03-15
• [学会発表] 胎生期におけるフェンサイクリジンの投与は神経前駆細胞の分裂を障害し、前頭前皮質内グルタミン酸作動性神経細胞数の減少を生じる (2012)
  • 著者名/発表者名: 鳥海和也、毛利彰宏、成澤志穂、青山雄紀、井川夏美、陸玲玲、永井拓、間宮隆吉、鍋島俊隆
  • 学会等名: 第85回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2012-03-14
• [学会発表] 幼若期のエンリッチ環境はフェンシクリジン連続投与マウスのヒストンアセチル化に関連した行動異常を予防する (2012)
  • 著者名/発表者名: 古関竹直、毛利彰宏、間宮隆吉、青山雄紀、鳥海和也、鈴木静香、中島杏紗、山田宅磨、永井拓、鍋島俊隆
  • 学会等名: 第85回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2012-03-14
• [学会発表] ガランタミンのメタンフェタミン依存形成抑制作用におけるニコチン性およびムスカリン性アセチルコリン受容体の関与 (2011)
  • 著者名/発表者名: 古関竹直、毛利彰宏、鈴木静香、中島杏紗、間宮隆吉、鍋島俊隆
  • 学会等名: 第21回日本臨床精神神経薬理学会・第41回日本神経精神薬理学会合同年会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-10-29
• [学会発表] MAGE-D1 regulates the expression of depressive endophenotypes through ubiquitylation of serotonin transporter (2011)
  • 著者名/発表者名: Akihiro Mouri, Aya Sasaki, Ken Watanabe, Chiharu Sogawa, Shigeo Kitayama, Takayoshi Mamiya, Yoshiaki Miyamoto, Kiyofumi Yamada, Yukihiro Noda, Toshitaka Nabeshima
  • 学会等名: 第32回内藤コンファレンス
  • 発表場所: 山梨県北杜市
  • 年月日: 2011-10-19
• [学会発表] メタンフェタミン依存に対するガランタミンの抑制作用 (2011)
  • 著者名/発表者名: 古関竹直、毛利彰宏、鈴木静香、中島杏紗、間宮隆吉、鍋島俊隆
  • 学会等名: 平成23年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2011-10-13
• [学会発表] メタンフェタミン依存に対するコレシストキニン2受容体拮抗薬CI-988の抑制作用 (2011)
  • 著者名/発表者名: 濱みなみ、箕浦由里絵、古関竹直、間宮隆吉、鍋島俊隆
  • 学会等名: 平成23年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2011-10-13
• [学会発表] Shati遺伝子欠損マウスにおける行動異常と脳内の神経化学的な変化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 本荘龍輝、鳥海和也、渡辺裕之、宋梓瑜、近藤水生、武藤瑛里子、間宮隆吉、新田淳美、福島健、鍋島俊隆
  • 学会等名: 平成23年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2011-10-13
• [学会発表] 新規薬物依存抑制因子Shati結合タンパク質の探索 (2011)
  • 著者名/発表者名: 近藤水生、鳥海和也、本荘龍輝、武藤瑛里子、古関竹直、間宮隆吉、永井拓、新田淳美、山田清文、鍋島俊隆
  • 学会等名: 平成23年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2011-10-13
• [学会発表] 依存性薬物による精神障害への冬季出産の影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 布目貴大、毛利彰宏、青山雄紀、鳥海和也、古関竹直、間宮隆吉、鍋島俊隆
  • 学会等名: 平成23年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2011-10-13
• [学会発表] Mouse strain differences in phencyclidine-induced behavioral changes (2011)
  • 著者名/発表者名: Akihiro Mouri, Takenao Koseki, Shiho Narusawa, Minae Niwa, Takayoshi Mamiya, Shin-ichi Kano, Akira Sawa, Toshitaka Nabeshima
  • 学会等名: The 2nd Congress of Asian College of Neuropsyichophamacology
  • 発表場所: 韓国ソウル
  • 年月日: 2011-09-24
• [学会発表] Enriched environment in adolescent prevents abnormal behavior associated with histone deacetylation in phencyclidine-treated mice (2011)
  • 著者名/発表者名: Takenao Koseki, Akihiro Mouri, Takayoshi Mamiya, Yuki Aoyama, Kazuya Toriumi, Shizuka Suzuki, Azusa Nakajima, Takuma Yamada, Taku Nagai, Toshitaka Nabeshima
  • 学会等名: The 2nd Congress of Asian College of Neuropsyichophamacology
  • 発表場所: 韓国ソウル
  • 年月日: 2011-09-24
• [学会発表] Usp46突然変異マウスが示す尾懸垂行動時間の短縮はGABA系を介する (2011)
  • 著者名/発表者名: 今井早希、間宮隆吉、鍋島俊隆、海老原史樹文
  • 学会等名: 日本動物心理学会・日本動物行動学会・応用動物行動学会・日本家畜管理学会合同学会(Animal2011)
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-09-08
• [学会発表] 新生児期のpoly I : C投与はフェンシクリジン投与によるグルタミン酸作動性神経伝達を障害し、異常行動を増悪させる (2011)
  • 著者名/発表者名: 毛利彰宏、肥田裕丈、安藤雄、間宮隆吉、永井拓、山田清文、鍋島俊隆、野田幸裕
  • 学会等名: 第84回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-03-24
• [学会発表] 薬物依存関連分子shati遺伝子欠損マウスにおける行動異常と脳内の生化学的な変化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 渡辺裕之、鳥海和也、宋梓瑜、葛丹、本荘龍輝、毛利彰宏、古関竹直、間宮隆吉、宮本嘉明、新田淳美、福島健、鍋島俊隆
  • 学会等名: 第84回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-03-23
• [学会発表] フェンサイクリジンによる異常行動に対するクロザピンのエピジェネティックな作用とGABA関連遺伝子発現 (2011)
  • 著者名/発表者名: 青山雄紀、毛利彰宏、鳥海和也、古関竹直、成澤志穂、井川夏実、間宮隆吉、鍋島俊隆
  • 学会等名: 第84回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-03-23
• [図書] 我々の内なる狂気,統合失調症は神経生物学的過程である (2011)
  • 著者名/発表者名: 鍋島俊隆、間宮隆吉
  • 総ページ数: 336
  • 出版者: 星和書店