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2012 年度 実績報告書

γ―セクレターゼ制御Deltaシグナルの末梢CD4T細胞分化における役割

研究課題

研究課題/領域番号 22790278
研究機関信州大学

研究代表者

長瀬 尚志  信州大学, 医学部, 助教 (70303451)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワードシグナル伝達 / Delta / Notch / γ-セクレターゼ / Th細胞
研究概要

Notch/Deltaは両方向性シグナルをもつが、免疫分野においてDeltaシグナルの解析は皆無である一方、Notchシグナルの役割についてもはっきりしない部分が多い。本研究では末梢CD4 T細胞の分化に於けるNotchシグナルおよびDeltaシグナルが両方向性シグナルとしてどのような影響を及ぼすかについて、特にDeltaシグナルに着目して検討した。
抗CD3+抗CD28抗体によるT細胞刺激時に安定的にDeltaシグナル、Notchシグナルを付加するため、HEK293細胞を親株にNotchおよびDelta発現HEK293細胞株を樹立し、実験に用いた。
培養にサイトカインを含まないニュートラルな条件ではNotchおよびDeltaシグナルを付加しても大きな差異は見られなかったため、様々なTh細胞誘導条件にNotch, Deltaシグナルを付加して検討を行った。まずTh1およびTh2誘導の培養条件ではNotch, Deltaシグナルを付加しても大きな差異は見られなかった。また、制御性T細胞を誘導する培養条件においても、そのマスター遺伝子であるFoxp3の発現割合に差異は見られなかった。他方、Th17を誘導する条件においてはDeltaシグナルを付加した場合に僅かではあるが、IL-17産生細胞が増加し、逆にNotchシグナルの場合は低下する傾向にあった。制御性T細胞とTh17細胞を誘導する培養条件ではTGFβを添加するが、DeltaシグナルはTGFβシグナル経路の最終段階で働く転写因子Smadの転写活性を増強させることから、Th17においてもTGFβ/Smadシグナルを修飾している可能性が考えられる。Th17分化はSmadに非依存的であるという報告もあるため、Notch/DeltaによるTh17分化メカニズムがSmadに依存するかどうかなどの詳細を今後検討したい。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] gamma-Secretase-Regulated Signaling: Notch, APP, and Alzheimer’s Disease2012

    • 著者名/発表者名
      Kohzo Nakayama, Hisashi Nagase, Chang-Sung Koh and Takeshi Ohkawara
    • 雑誌名

      Current Psycopharmacology

      巻: 1 ページ: 155-166

    • DOI

      10.2174/2211556011201020155

    • 査読あり
  • [図書] Understanding Alzheimer's Disease2013

    • 著者名/発表者名
      Kohzo Nakayama, Hisashi Nagase, Chang-Sung Koh and Takeshi Ohkawara
    • 総ページ数
      61-88
    • 出版者
      InTech Publishers, Inc.
  • [図書] Amyloids: Composition, Functions and Pathology2012

    • 著者名/発表者名
      Kohzo Nakayama, Hisashi Nagase, Chang-Sung Koh and Takeshi Ohkawara
    • 総ページ数
      33-59
    • 出版者
      NOVA Science Publishers, Inc.

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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