脂肪性肝炎発症との関連が示唆される転写因子Nrf1の結合因子としてβ-TrCPおよびCK2を同定し、β-TrCPがNrf1の核内分解を制御することでその転写活性化能を調節していることを見出した。この成果はMolecular and Cellular Biology誌に掲載された。さらに、CK2がNrf1をリン酸化することでその転写活性化能を抑制し、Nrf1の標的であるプロテアソーム遺伝子の発現を抑制することを見出した。これらの成果は、Nrf1のリン酸化が脂肪性肝炎や神経変性疾患で見られる異常タンパク質蓄積を抑制する新たな治療標的となる可能性を示している。
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