遺伝性ジストニアDYT3の原因遺伝子TAF1の神経細胞特異的なアイソフォームに関して、神経細胞における役割を明らかにすることを目的として、神経系および非神経系の哺乳類培養細胞株における強制発現を行い、細胞内局在のパターンを調べた。その結果、両者の間で局在パターンに差異のあることがわかった。また、N-TAF1が直接発現を制御する遺伝子群を明らかにする目的で、TAF1またはN-TAF1をノックダウンした細胞株を使用して、対照サンプルとの間で様々な遺伝子の発現量の変化をマイクロアレイ解析によって調べた。その結果、TAF1によって発現制御される可能性がある遺伝子の候補を見いだした。
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