ヒト炎症性疾患におけるNKG2Dリガンドの発現と免疫監視回避機構の制御

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22790336
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 人体病理学
• 研究機関: 千葉大学
• 研究代表者: 富居 一範 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (20431306)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: NKG2D / 活性化リガンド / 炎症性疾患 / 免疫監視

研究概要

ヒトNKG2Dリガンド発現と疾患との関連について,採取された病理検体およびTissue Microarrayを用いて,自己免疫疾患などの炎症性疾患,腫瘍性疾患の局所におけるNKG2Dリガンド発現パターンを解析した。上皮性腫瘍では,特異的なNKG2Dリガンド発現パターンは,大きく分けて3種類が示唆された。炎症性疾患では,標的臓器において特異的な発現パターンが示唆されたが,炎症の進行状況との関連を併せた検討を要する。

研究成果

• [雑誌論文] Involvement of an NKG2D Ligand H60c in Epidermal Dendritic T Cell-Mediated Wound Repair (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoshida S, Mohamed RH, Kajikawa M, Koizumi J, Tanaka M, Fugo K, Otsuka N, Maenaka K, Yagita H, Chiba H, Kasahara M
  • 雑誌名: J Immunol 巻: 188(8) ページ: 3972-3979
  • 査読あり
• [雑誌論文] Comparative genomic analysis of mammalian NKG2D ligand family genes provides insights into their origin and evolution (2010)
  • 著者名/発表者名: Kondo M, Maruoka T, Otsuka N, Kasamatsu J, Fugo K, Hanzawa N, Kasahara M
  • 雑誌名: Immunogenetics 巻: 62(7) ページ: 441-450
  • 査読あり
• [学会発表] NKG2Dリガンドの創傷治癒における役割の解析.MHC : Major Histocompatibility Complex (2011)
  • 著者名/発表者名: 笠原正典, Mohamed Rania, 小泉潤, 富居一範, 大塚紀幸, 吉田繁
  • 学会等名: 第20回日本組織適合性学会
  • 発表場所: 三島市
  • 年月日: 2011-08-28
• [学会発表] ヒトNKG2Dリガンドの組織発現に関する免疫組織化学検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 藤田裕美, 須藤洋一, 畑中豊, 富居一範, 大塚紀幸, 松野吉宏, 笠原正典
  • 学会等名: 第100回日本病理学会総会
  • 発表場所: 横浜市
  • 年月日: 2011-04-28
• [学会発表] 体表組織におけるナチュラルキラー細胞活性化リガンドH60cの役割 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉田繁, 小泉潤, 富居一範, 近藤瑞穂, 大塚紀幸, 笠原正典
  • 学会等名: 第100回日本病理学会総会
  • 発表場所: 横浜市
  • 年月日: 2011-04-28