Helicobacter pylori(ピロリ菌)の病原遺伝子cagPAIがピロリ菌の病原性に関与している可能性が指摘されている。これまでの研究でベトナムの臨床分離株の一部でcagPAI遺伝子の一部が欠損している(欠損型ピロリ菌)ことを明らかにした。本研究で、cagPAIの分子生物学的な機能を明らかにすると共に、胃の病態形成においてcagPAI遺伝子が果たす役割を明らかにすることを目的として研究を行った。 その結果、cagPAI遺伝子の欠損がピロリ菌の毒性や胃粘膜の病変形成に重要な働きをしていることが明らかになった。
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