研究課題
若手研究(B)
EGFR遺伝子変異陽性肺腺癌細胞は、浮遊培養系ではEGFR阻害薬に対して高感受性を示し容易にapoptosisに陥るのに対し、通常の単層培養系で維持された場合、その癌細胞が発現するEGFRの自己リン酸化は浮遊状態と同様にEGFR阻害薬により完全に抑制されるにもかかわらず、EGFR阻害薬に顕著に抵抗性を示すことを見出した。EGFR遺伝子変異陽性の肺腺癌患者のリンパ節転移巣を検索した結果、生体内に存在する癌細胞は、細胞外基質と接着していても、脈管内に浮遊していても同様に変異型EGFR蛋白を発現していた。以上の実験結果からEGFR阻害薬は生体内においては、特に脈管内に浮遊したEGFR遺伝子変異陽性肺腺癌細胞をより効果的に細胞死させることが示唆された。
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http://kcch.kanagawa-pho.jp/kccri/project/lungcancer.html