• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

血管新生の制御を標的とした、免疫細胞活性化分子を介する動脈硬化新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22790372
研究機関東北大学

研究代表者

中野 誠  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30513551)

キーワード動脈硬化 / 血管新生 / OX40
研究概要

近年、動脈硬化病変の進行において、T細胞をはじめとする免疫系細胞の重要性が報告されている。そこで、本研究では、T細胞活性化分子であるOX40とそのリガンドであるOX40Ligand(OX40L)とのシステム(OX40/OX40L系)の抑制による動脈硬化減少の機序に関し、血管新生、骨髄細胞の観点から基礎的検討を行った。
平成23年度は、OX40/OX40L系の動脈硬化病変形成への影響を、骨髄由来細胞との関連から検討した。血管局所に比して骨髄細胞におけるOX40Lの方が動脈硬化病変形成に対し、より重要な役割を担うことが示されれば、骨髄細胞を標的とした細胞治療法の開発につながりうる。具体的には下記骨髄置換モデルを作成し実験を遂行した。ApoE遺伝子欠損マウス(ApoE^<-/->)の全身にX線を照射したのち、2種類のマウス(野生型マウス;WT,OX40L遺伝子欠損マウス;OX40L^<-/->)由来の骨髄(BM)を移植し、以下の骨髄置換キメラマウスを作成した。
(a)ApoE^<-/->/WT-BMキメラマウス、(b)ApoE^<-/->/OX40L^<-/->-BMキメラマウス これら2群に高脂肪食を摂取させ、動脈硬化モデルを作成し、動脈硬化病変の程度を比較した。これらのキメラマウスの血管局所はOX40L遺伝子発現に関してはwildである。従って、これら2群のキメラマウスの比較により、骨髄由来細胞におけるOX40Lの動脈硬化病変形成への役割を検討することができる。結果としては2群間で動脈硬化面積に有意な差は認めなかった。また、これらのマウスの末梢血を採取し、フローサイトメトリーの手技を用いて、骨髄由来細胞の測定を施行したが2群間で有意な差は認めなかった。本結果から、OX40Lは動脈硬化病変の形成に重要な役割を呈しているが、その機序として、骨髄細胞の関与は少ないものと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://www.cardio.med.tohoku.ac.jp/index.html

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi