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2011 年度 実績報告書

カロリー制限の抗老化機構におけるp53, Fox01の相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 22790383
研究機関長崎大学

研究代表者

林 洋子  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40513221)

キーワード老化 / カロリー制限 / p53 / FoxO転写因子
研究概要

本研究の目的は、カロリー制限(CR)の抗老化機構をp53とFoxO転写因子の相互作用という観点から解明することである。まず、CRの非腫瘍性疾患抵抗性におけるp53,FoxO1の役割をin vivoにおいて明らかにするために、P53の活性化がおこる変異マウス(p53(m/+))を導入し、FoxO1-KO(+/-)マウスと交配し、p53(m/+)/FoxO1(+/-)、p53(m/+)/FoxO1(+/-)、p53(+/+)/FoxO1(+/-)、p53(+/+)/FoxO1(+/+)マウスを作成しつつある。今後、経時的に血中インスリン、グルコースの定量を行い、インスリン抵抗性、グルコーストレランスの加齢変化を観察する。これまでの研究は、p53、FoxO1の相互作用が、CRの抗腫瘍、抗老化作用の程度を決定する要因で有ることを示唆している。ミトコンドリアに酸化ストレスを発生させる3-nitropropionic acidを用いて、酸化ストレスに対して応答する、p21,p27の発現レベルを解析中である。一方、FoxO転写因子群の1つであるFoxO3a-KOマウスを導入し、FoxO転写因子群に中で、FoxO1との機能の相違についても検討中である。現在まで、FoxO3aの欠損によって、CRの寿命延長効果が消失することが示唆されている。よって、FoxO1とFoxO3aの腫瘍性病変、非腫瘍性病変あるいは加齢変化における役割に相違があることが想定される。来年度、これらの解析を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

p53(m/+)マウスの繁殖が予想以上に困難であったため、実験動物群の作成に時間を要した。

今後の研究の推進方策

P53(m/+)/FoxO1マウス実験群の作成にめどがたったので、今後、経時的な実験、寿命や病理のデータの収集が可能となった。FoxO3a-KOマウスの導入により、FoxO転写因子のサブタイプとCRにおける作用の相違に関する研究へと発展できる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] カロリー制限の抗腫瘍効果におけるFoxO1の役割2011

    • 著者名/発表者名
      小松利光, 林洋子, 他
    • 学会等名
      日本基礎老化学会第34回大会(ポスターセッション)
    • 発表場所
      京王プラザホテル(東京)
    • 年月日
      2011-06-16

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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