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2012 年度 実績報告書

カロリー制限の抗老化機構におけるp53、FoxO1の相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 22790383
研究機関長崎大学

研究代表者

林 洋子  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40513221)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード動物
研究概要

本研究の目的は、カロリー制限(CR)の抗老化機構をp53とFoxO1の相互作用という観点から解明することである。
(1)研究期間内にp53 (m/+)マウスの繁殖が困難であったため、FoxO1, FoxO3-ノックアウトマウスを用いた研究結果が主体となった。しかしながら、CRによって野生型マウス(WT)組織におけるp53の発現が抑制されること、p53によって制御されるCdkn2aの加齢変化が抑制されることを明らかにした。
(2)CRによるp21の発現上昇抑制:酸化ストレス後のp53, FoxO1のCR特異的動態を検討するために、酸化ストレスによるDNA傷害を引き起こすDoxorubicin (Dox)を投与後、経時的にp53, FoxO1により転写制御されるp21のmRNA発現レベルを検討した。まず、DNA障害のレベルを、H2AXをマーカーとして、その陽性細胞を計測した。Dox投与後の陽性細胞数にCR,FoxO1-(HT, +/–)マウス組織では有意な差はなかった。p21-mRNAレベルは、Dox投与により、対照の自由摂食(AL)マウス心臓組織において有意に発現が増加した。CRはその発現上昇を抑制したが、FoxO1-HTと野生型(WT)マウスによる差はなかった。 以上の結果は、心臓においては、酸化ストレス、DNA傷害に対するCRの効果にFoxO1の影響はほとんどないと考えられた。
(3)CRの疾患抵抗性におけるp53, FoxO1の役割:Parkinson病モデルを作成するために、3-nitropropionic acid (3-NPA)を投与した。CRラットを用いた予備実験を行い、CRの効果を確認したが、実験期間内にp53 (m/+), FoxO1-HT, FoxO3-HTマウスを用いた実験は終了しなかった。今後、実験を継続する予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] FoxO1 plays a key role in anti-neoplastic effect but not lifespan extension of Calorie Restriction in mice2012

    • 著者名/発表者名
      Komatsu T, Mori R, Hayashi H
    • 学会等名
      International Symposium of Asian Association of Aging Research 2012
    • 発表場所
      Fukuoka
    • 年月日
      20120824-20120826
  • [学会発表] カロリー制限の抗腫瘍効果と寿命延長効果におけるFoxO1の役割2012

    • 著者名/発表者名
      小松 利光、森 亮一、林 洋子
    • 学会等名
      第12回日本抗加齢医学会総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20120622-20120624

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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