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2013 年度 実績報告書

ヒト型マウスを用いた実験的劇症型G群レンサ球菌感染モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22790412
研究機関北里大学

研究代表者

吉田 春乃  北里大学, その他の研究科, 助手 (70563386)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワードG群レンサ球菌 / 劇症型 / マウスモデル / ゲノム解析 / A群レンサ球菌
研究概要

hCD46トランスジェニックマウスを用いた感染実験の結果、G群レンサ球菌(SDSE)とA群レンサ球菌(GAS)ではその感染後の病態に大きな違いが認められた。そこで本年度はSDSEとGASのゲノム情報について解析し、比較した。
SDSEは感染モデル構築に用いたRE378を、GASは感染モデルが既に存在するGAS472と髄膜炎由来株であるMTB313を選んだ。RE378はNCBIで公開中のデータを利用した。GAS472については二回の全ゲノムシークエンスでいずれも良好な結果を得られず、全配列の決定には至らなかったが、MTB313株については全ゲノムを決定し、DDBJに登録を完了した。MTB313はマウス感染実験でGAS472同様高い致死率を示し骨壊死を伴う壊死性筋膜炎を起こす事を確認済みであり、当課題における比較対象として適当であると判断した。
RE378とMTB313の全遺伝子を比較したところ、RE378に含まれMTB313に含まれない遺伝子の数は805であった。このうち、497については他のGASに相同性の高い遺伝子が存在することが示唆された。また、既知遺伝子との相同性が低く、機能が不明である遺伝子が179存在した。これらを除き、相同性検索によってRE378の病原性に関連する可能性があるものは43遺伝子であった。転写調節因子が20(2組のtwo-component regulatorを含む)、菌の宿主細胞への付着に関する因子が7、菌の増殖および適応に関する遺伝子が7つ、分泌タンパク質(DNase等)が2つであった。また、薬剤耐性に関わると考えられる遺伝子が7つ存在した。
RE378感染モデルの特徴は低い死亡率と関節炎の惹起である。RE378と宿主細胞との相互作用に、遺伝子比較で差異として見いだされた遺伝子群が関与するかが今後の研究課題である。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Interleukin-1β Response of Peritoneal Macrophages to Streptococcus pyogenes Exposure: Differential Response to Living and Heat-killed Bacteria2013

    • 著者名/発表者名
      Tokiyo Matoba, Yuriko Nakatani, Kazuaki Arai, Hidenori Matsui, Haruno Yoshida, Takashi Takahashi
    • 雑誌名

      Journal of Experimental & Clinical Medicine

      巻: 5 ページ: 227-230

    • DOI

      10.1016/j.jecm.2013.10.011

    • 査読あり
  • [学会発表] Comparative genome analysis of Streptococcus pyogenes MTB313 and MTB314, isolated from a patient suffering from acute streptococcal meningitis

    • 著者名/発表者名
      Haruno Yoshida, Hidenori Matsui, Takashi Takahashi
    • 学会等名
      第36回 日本分子生物学会
    • 発表場所
      神戸国際展示場(兵庫県神戸市)

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公開日: 2015-05-28  

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