• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

腸管出血性大腸菌ベロ毒素産生におけるプロファージ・宿主ゲノム配列多型の寄与

研究課題

研究課題/領域番号 22790424
研究機関富山県衛生研究所

研究代表者

木全 恵子  富山県衛生研究所, 細菌部, 主任研究員 (50360805)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード細菌 / 大腸菌 / 感染症
研究概要

本研究課題では腸管出血性大腸菌(以下EHEC)のベロ毒素遺伝子stxを保有するstxプロファ-ジのうち、毒性の強いstx2、Stx2低産生性であるstx2c、stx1についてEHECのべ151株のstx下流領域の塩基配列多型の解析を行った。本年度はこれらの多型配列の系統樹解析、Stx2産生性の比較、ゲノム上のstxプロファージ挿入部位を解析した。
その結果、stx2下流領域91配列から18種類、stx2c下流領域54配列から19種類、stx1下流領域78配列から11種類の多型配列が検出された。定常状態のEHECから菌体外へ放出されるStx産生量とこれらの多型配列に有意な相関性は検出されなかった。しかし、stx下流領域の多型配列を系統解析した結果、以下の新たな知見が得られた。①stx1下流領域の多型配列はEHECのstx保有状況、(stx1 stx2)と(stx1 stx2c)の組み合わせで異なるクラスターを形成した。②stx2c下流領域では血清型やstx保有状況に対応しない多型配列クラスターが形成され、(stx1 stx2c)、(stx2c)、(stx2 stx2c)の組み合わせで同一の多型配列が検出された。このことからstx2c保有型EHECではstx2cプロファージ内で多型が出現した後にstx1ファージもしくはstx2ファージが溶原化したと考えられた。③stx2下流領域の多型配列はO157単独のクラスターとnon-O157・O157のクラスターを形成した。これらのクラスター間ではstx保有状況、ゲノム上でのstx2プロファージ挿入部位も異なっていた。このことから、少なくともstx2プロファージはO157とnon-O157では異なるタイプが存在しており、一部のO157ではこれらのnon-O157からstx2プロファージを伝播・保持している可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 腸管出血性大腸菌(EHEC)のStxプロファージ塩基配列多型の解析2013

    • 著者名/発表者名
      木全 恵子
    • 学会等名
      第86回日本細菌学会総会
    • 発表場所
      千葉市 幕張メッセ
    • 年月日
      20130318-20130320

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi