研究課題
23年度は下記の実験を行った。I.他のメモリー細胞の機能変化とin vivoモデル;OVA特異的なメモリーTh17またはメモリーiTregが形成されるか検討した。次にこれらのマウスにα-GalCerを投与し、各臓器においてこれらのメモリー細胞が増殖するのか検討した。また、α-GalCer投与後にこれらの細胞を回収し、in vitroで抗原刺激を行い、それに対するサイトカイン産生能や増殖能への影響を検討した。Th17細胞移入によりメモリーマウスを作成した後、α-GalCerを投与した後にOVAを吸入曝露させ、気道炎症反応を誘導する。そのときの喘息症状を評価した。OVA特異的TCRTgマウスからナイーブCD4T細胞を調整し、BALB/cマウスに移入した後にアジュバントなしでOVAにより免疫し、40日間飼育する。そしてα-GalCerを投与して30日後に脾臓中のメモリー細胞をin vitroで抗原による再刺激を行い、サイトカイン産生パターンを細胞内染色法により検討した。II.NKT細胞のメモリーT細胞維持における生理的役割の解析とリガンド探索:Th2と同様にNKT細胞が欠損している状態では他のメモリーT細胞が形成または維持されにくいのか検討した。また、CD1dKOマウスと野生型マウスに抗原で免疫して、この系でもメモリーT細胞が形成されにくいか検討した。またメモリーマウスからメモリーCD4T細胞を回収し、CD1dKOマウスに移入し、数週間後に移入したメモリー細胞がCD1dKOマウスの中で維持されているのかどうか検討した。またNKT細胞のリガンドの種類や投与方法、ならびに投与回数が、メモリーT細胞数の増加や機能にどのような変化をもたらすことができるのか検討した。
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