• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

ケモカイン受容体CXCR3によるメモリーCTL樹立・維持の制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22790453
研究機関東京大学

研究代表者

倉知 慎  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00396722)

キーワード抗原特異的CD8陽性T細胞 / 免疫記憶 / CXCR3 / ワクチン / ウイルス免疫 / メモリー細胞
研究概要

(1)基本解析モデル
モデル抗原をOVAとし、これに対するCD8陽性T細胞TCR-TgであるOT-Iをドナー細胞に、OVAを発現する組換えワクシニアウイルス(VV-OVA)等を感染因子に用いる。CXCR3KO×OT-I細胞とWT×OT-I細胞を野生型レシピエントマウスに共養子移入し、LM-OVA/VV-OVAを接種した後にCTL応答を解析する系を樹立した。
(2)CTL感染応答の「量」に関する制御
CTL数・分布解析:主要臓器から単核球を分離しフローサイトメーター(FCM)にてCXCR3KOおよびWT×OT-I細胞数を臓器別に定量的に比較し、CXCR3KO細胞がメモリー細胞に移行しやすいことを確認した。
(3)CTL感染応答の「質」に関する制御
(2)にてFCM解析を行う際に同時にCTL分化・成熟に関する既知の表面マーカー(CD27, CD28, CD43, CD122, CD127, KLRG-1等)を定量的に比較・評価した。また細胞内サイトカイン多重染色にて複数のサイトカイン等(IFNγ, TNF, IL-2, Granzyme B, Perforin等)の産生性を同時に測定し、単細胞レベルでサイトカイン多重産生性(=良質のCTL形成状態)を評価した。CXCR3KO細胞は質的にも良質のメモリー細胞表現型を示すことが明らかとなった。次年度に機序の解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Chemokine receptor CXCR3 facilitates CD8+ T cell differentiation into short-lived effector cells leading to memory degeneration2011

    • 著者名/発表者名
      Makoto Kurachi
    • 学会等名
      Keystone Symposium
    • 発表場所
      Fairmont Hotel (Banff、Canada)
    • 年月日
      2011-02-08
  • [学会発表] Chemokine receptor CXCR3 regulates the generation of memory CTL2010

    • 著者名/発表者名
      Makoto Kurachi
    • 学会等名
      International Congress of Immunology
    • 発表場所
      神戸国際会議場(神戸)
    • 年月日
      2010-08-25
  • [学会発表] 抗原特異的CD8陽性T細胞(CTL)応答においてケモカイン受容体CXCR3はエフェクターCTLへの分化を促進しメモリーCTL樹立を制御する2010

    • 著者名/発表者名
      倉知慎
    • 学会等名
      日本炎症再生医学会
    • 発表場所
      京王プラザホテル(東京)
    • 年月日
      2010-08-05
  • [備考]

    • URL

      http://www.prevent.m.u-tokyo.ac.jp/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi