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2010 年度 実績報告書

T細胞ホメオスタシスにおけるリンパ節ストローマ細胞ネットワークの役割

研究課題

研究課題/領域番号 22790467
研究機関徳島大学

研究代表者

高田 健介  徳島大学, 疾患ゲノム研究センター, 講師 (40570073)

キーワード獲得免疫 / T細胞
研究概要

成熟T細胞が非自己の侵入に対して迅速に反応するにはサイトカインや自己ペプチドなどの恒常的刺激を受けて数的、質的に維持されなければならない。しかし、これらの刺激分子がどのような時期にどのような細胞によってT細胞に供与されるかは不明である。本研究課題は、T細胞ホメオスタシスの場の実体解明を目指した長期計画の基盤として、末梢リンパ組織におけるストローマ細胞の詳細な分類法の確立を目的としている。平成22年度は、当初の実施計画に基づき、フローサイトメトリーによるストローマ細胞表面マーカーのスクリーニングを行なった。その過程で、従来一般的に使用されてきたストローマ細胞の単離法では、一部の細胞の回収効率が安定しないという技術的問題に直面した。そこで、まず、市販の10種類の酵素について、単独使用あるいは他の酵素と併用した場合の回収効率を評価し、適切な実験条件を確立した。この単離法で得られたリンパ節のストローマ細胞において、従来より使用されている血管系および間葉系マーカーに加え、各種接着分子、MHC、サイトカイン受容体などの発現を検討した。これらの検討から、胸腺および末梢リンパ組織のストローマ細胞の間で類似の表現系を持った細胞が認められ、さらに遺伝子改変マウスを用いた検討から、これらの細胞が発生段階において共通のシグナルを必要とすることが示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Another zinc finger in the pie of CD4-CD8 lineage choice.2010

    • 著者名/発表者名
      Takada K, et al.
    • 雑誌名

      Nature Immunology

      巻: 11号 ページ: 370-371

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Kruppel-like factor 2 is required for trafficking but not quiescence in postactivated T cells.2010

    • 著者名/発表者名
      Takada K, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Immunology

      巻: 186号 ページ: 775-783

    • 査読あり
  • [学会発表] Kruppel-like factor 2 is dispensable for the quiescence of post-activated T cells2010

    • 著者名/発表者名
      Takada K, et al.
    • 学会等名
      14th International Congress of Immunology
    • 発表場所
      神戸コンベンションセンター(兵庫県)
    • 年月日
      2010-08-24
  • [学会発表] 胸腺プロテアソーム構成因子β5t非依存的に分化したCD8T細胞の抗原特異性2010

    • 著者名/発表者名
      高田健介, 他
    • 学会等名
      Kyoto T Cell Conference
    • 発表場所
      京都大学芝蘭会館(京都府)
    • 年月日
      2010-06-04

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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