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2010 年度 実績報告書

DOCK2およびRacを介した好中球貪食の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22790469
研究機関九州大学

研究代表者

錦見 昭彦  九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (70404019)

キーワード好中球 / 感染防御 / 細胞骨格 / 貪食 / 形態変化
研究概要

好中球は、生体が細菌などに感染した際、その高い運動能力により感染局所にいち早く集積し、細菌の貪食や、活性酸素産生によって感染源を除去する、感染防御の最前線で機能する免疫細胞である。
好中球は、これら、遊走、貪食、活性酸素産生といった機能を発揮するにあたり、低分子量Gタンパク質であるRacの働きが重要な役割を果たしている。これまでに、好中球の遊走および活性酸素産生において、DOCK2がRac活性化に必須な分子であることを明らかにしている。本研究では、好中球の貪食におけるDOCK2の関与の有無を検討し、その分子機構を解明することを目的としている。野生型およびDOCK2欠損マウスより好中球を採取し、オプソニン化したzymosanを貪食させたところ、DOCK2欠損マウスにおいて貪食能が低下していることが明らかになり、好中球の貪食にDOCK2が関与していることが示された。次に、DOCK2-GFPマウス(DOCK2の最終エクソンの下流にGFP遺伝子をノックインし、DOCK2-GFP融合タンパク質を発現するようにしたマウス)より好中球を採取し、オプソニン化したzymosanの貪食をライブイメージングにより観察したところ、zymosanを取り込んで食胞を形成する際に、DOCK2が一過的に食胞周辺に集積することを見いだした。このことから、好中球が細菌を認識し、細胞内に取り込む際にDOCK2およびRacを介した細胞骨格再構成が必要であることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] DOCK180 is a Rac activator that regulates cardiovascular development by acting downstream of CXCR4.2010

    • 著者名/発表者名
      Sanematsu, et al.
    • 雑誌名

      Circulation Research

      巻: 107 ページ: 1102-1105

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Selective of type I INF induction by the Rac activator DOCK2 during TLR-mediated plasmacytoid dendritic cell activation.2010

    • 著者名/発表者名
      Gotoh, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Experimental Medicine

      巻: 207 ページ: 721-730

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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