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2011 年度 実績報告書

医療機器への充電池の応用~医療廃棄物の削減を目指して~

研究課題

研究課題/領域番号 22790489
研究機関東京大学

研究代表者

新 秀直  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90444091)

キーワード医療・福祉 / 臨床工学 / 二次電池
研究概要

研究の目的は再利用可能な充電池を医療機器に応用することで,電池廃棄物の削減と資源の有効活用を図ることにある.平成23年度は、(1)充電池管理システムの評価、(2)充電池管理上の問題点の洗い出しと評価、(3)充電池を使用する医療機器の拡張について、研究を行なった。(1)については、内部抵抗測定装置とノートパソコンを接続し、半自動的にデータ入力ができるシステムの開発を検討したが、半自動取り込み部分の開発が遅れた。しかし、バーコードによる電池の充電回数の管理および手動入力による内部抵抗の管理については実現できた。(2)については、実際に病棟で使用されている送信器で充電池を使用した結果、酸素飽和度を測定している症例においては、連続動作時間が短くなることが分かった。この事例を検討するために、送信器(ZS-930P:日本光電株式会社製)を用いてeneloop(パナソニック株式会社)を使用し、心電図の測定だけの場合と、心電図と酸素飽和度の測定を併用している場合をシミュレーションし、連続動作時間をそれぞれ5回測定した。その結果、心電図の測定だけの場合には、平均157.0±4.7時間の連続動作時間であったが、心電図と酸素飽和度測定を併用した場合には平均98.6±12.1時間であった。併用した場合には約40%程度連続使用時間が短くなる傾向があることが分かった。このことより、使用条件によって、大幅に連続使用時間が変わるため運用上注意が必要であることが示唆された。(3)については、送信器や酸素飽和度測定装置以外の他の医療機器への応用を検討した。候補として上がったのは、ホルター心電図測定装置であるが、ホルター心電図装置は主に自宅で使用されるものである。医療者の管理外の場所で使用されることも多く、運用上その管理が難しいことが懸念されるため、応用を見送った。また、海外での充電池の使用状況を調査したが、そのほとんどが、内蔵充電池を使用している場合が多く、単三型や単四型の乾電池を使用している医療機器で充電池を応用できるような医療機器を見つけることができなかった。

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公開日: 2013-06-26  

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