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2010 年度 実績報告書

うつ病に対する認知行動療法の費用対効果および財政的インパクトに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22790503
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

佐渡 充洋  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (10317266)

キーワードうつ病 / 認知行動療法 / 費用対効果研究 / 財政的インパク
研究概要

本年度は、モデリングに必要な基礎データを収集するため、1.日本のうつ病患者の効用値の測定、2.費用データの収集、3.イギリスにおける認知行動療法の提供体制に関する情報収集、を行った。
1.日本のうつ病患者の効用値の測定
費用対効果分析では、効果の尺度として質調整生存年(Quality Adjusted Life Years:QALYs)を用いるが、その計算のためには、日本のうつ病患者の効用値のデータが必要になる。しかし、我が国にはそのデータが存在しない。そのため、本年度、日本のうつ病患者の効用値の測定を行った。
2.費用のデータの収集
うつ病に対する認知療法の費用対効果および財政的インパクトを評価するためには、我が国のうつ病患者が治療を受けた場合の個別の医療費や、日本全体でうつ病治療に使われている医療費の総額などのデータが必要になる。本年度は、これらのデータを、患者調査、社会診療行為別調査などから収集した。
3.イギリスにおける認知行動療法の提供体制に関する情報収集
うつ病に対する認知行動療法の費用対効果および財政的インパクトを評価するには、認知行動療法が提供された場合のうつ病患者の受診パターンを想定して、その結果をモデルに組み込む必要がある。しかし日本では、現時点で認知行動療法が十分には提供されているとは言えず、認知行動療法が提供された場合の患者の受診パターンを想定するのが困難である。そのため、イギリスにおける認知行動療法の提供体制、その制度のもとでの患者の受診動向に関する情報を入手し、モデル作成のための基礎データを入手した。

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公開日: 2012-07-19  

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