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2010 年度 実績報告書

前立腺癌の個別化適正ホルモン療法確立のための科学的基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 22790515
研究機関兵庫医療大学

研究代表者

南畝 晋平  兵庫医療大学, 薬学部, 講師 (40467527)

キーワード前立腺癌 / ホルモン療法 / 遺伝子多型 / アンドロゲン除去症候群
研究概要

米国男性において、前立腺癌は最も発現頻度の高い癌であり、近年日本においても増加傾向にある。前立腺癌に対する治療は、GnRHアナログにより男性ホルモンの働きを阻害する"ホルモン療法"が第一選択となっている。治療開始後一定期間が経過すると癌はホルモン治療抵抗性となって再び増大するが、ホルモン治療抵抗性を示すまでの期間が2~10年と、患者により大きく異なることが知られており、前立腺癌治療の最適化を行う上で重要な問題点となっている。本研究は、患者の遺伝子情報からホルモン治療の有効期間の個人差を予測し、ホルモン療法、手術療法、放射線療法などを組み合わせた各患者に最適な治療法が提案可能になるという、臨床的意義を有する。
本研究期間では、現在ホルモン治療を受けている、もしくは過去にホルモン治療を受けていた前立腺癌患者214例を登録し、ゲノムDNAを取得した。初回ホルモン療法の奏功期間は登録被験者全例において調査した。また、アンチアンドロゲン除去症候群の有無については、71例分の情報が収集可能であった。また、前立腺癌の発症に関する遺伝子、アンドロゲンシグナルに関わる遺伝子など、ホルモン治療抵抗性に関わる可能性のある遺伝子を文献検索により選出し、その遺伝子上に存在する遺伝子多型をデータベースで調査した。最終的に、21遺伝子48遺伝子多型を選出し、214例において判定を行った。来年度は、判定した遺伝子多型が初回ホルモン療法の奏功期間の個人差に関連するか、アンチアンドロゲン除去症候群の発現の個人差に関連するかを解析する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 前立腺癌患者におけるホルモン治療反応性と遺伝子多型の関連について2010

    • 著者名/発表者名
      清水智仁
    • 学会等名
      第31回日本臨床薬理学会年会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都)
    • 年月日
      20101201-20101203
  • [学会発表] Genetic Polymorphisms combine to the efficacy of the 1st androgen ablation therapy in Japanese men with prostate cancer2010

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Yamada
    • 学会等名
      第69回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪)
    • 年月日
      20100922-20100924

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公開日: 2013-06-26  

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