研究課題
若手研究(B)
抗菌ペプチドは自然免疫を担い、病原性微生物などに感染する危険から生体を防御するのに役立っている。本研究では、カンナビノイド受容体のリガンドとして同定された2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)が、ヒト大腸癌由来Caco-2細胞において、抗菌ペプチドの発現を誘導することを見出した。また、BALB/cマウスに2-AGを投与した後、病原微生物マーカーを経口投与し、2-AGがGFP発現大腸菌の生存に与える影響を測定し、2-AGはGFP発現大腸菌投与1時間後のGFP発現大腸菌数を減少させることを明らかにした。以上のことから、2-AGは病原性微生物などの感染から生体を防御することが示唆された。よって、2-AGは、生体の抗菌ペプチドの発現を増加させ、自然免疫を賦活させることで、予防的な感染防御に利用できると考えられる。
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International Immunopharmacology
巻: 11(1) ページ: 141-144