研究概要 |
本研究では約200例の原発乳癌組織からスフェロイド培養を行い、癌幹細胞性と臨床病理学的因子との関連を検討した。Luminal型乳癌は癌幹細胞関連遺伝子発現パターンにより2つに分類可能であり,NANOG優位型においてスフェロイド形成能や乳癌幹細胞マーカー陽性細胞含有率が高く,悪性度が高い傾向を示した。この分類は臨床的に用いられているIntrinsicsubtypeとは異なる分類であり,スフェロイドにおける癌幹細胞性の評価がLuminal型乳癌の新たな個別化の指標となり得る可能性が示唆された。
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