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2012 年度 実績報告書

喫煙者の呼気中ガス成分と酸化ストレスマーカー及び吸煙行動の因果関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22790553
研究機関国立保健医療科学院

研究代表者

稲葉 洋平  国立保健医療科学院, 生活環境研究部, 主任研究官 (80446583)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード呼気中ガス成分 / 酸化ストレス / 揮発性有機化合物 / 尿中ニコチン代謝物 / F2-isoprostane類
研究概要

本研究では,「喫煙行動によって曝露された煙中ガス成分(特に,揮発性有機化合物:VOC)が酸化ストレスの原因である活性酸素種をガス濃度に依存して発生させ,生体内酸化ストレス成分の上昇に寄与する」という作業仮説を検証することを目的とした。
最終年度では,昨年度までに測定法を確立した尿中の酸化ストレスマーカであるF2-isoprostane類(8-iso-prostaglandin:F2α,5-iso-prostaglandin:5-iPF2a-VI),尿中ニコチン代謝物(ニコチン,コチニン,3-ハイドロキシコチニン),呼気中ガス成分の一酸化炭素量と1日の総吸煙量を測定することで,日本人喫煙者の喫煙行動との関連性を評価した。同時に尿中8-OHdG値及び8-isoprostane値の分析も行った。喫煙者と非喫煙者の各酸化ストレスマーカー値でt検定を行ったところ,尿中8-OHdGと8-isoprostane値は,喫煙者が高かった(p<0.05, p<0.001)。次に,日本人喫煙者の各種バイオマーカーの値について単相関分析を行った。8-OHdGは,1日の喫煙本数,1日の総吸煙量,尿中コチニンに有意であった(p<0.05)。8-isoprostaneは,年齢,唾液中コチニン,尿中3-ハイドロキシコチンンに有意であった(p<0.05)。一方で,呼気中一酸化炭素との関連性は,認められなかった。また,呼気中VOCのサンプリング法及び分析方法の確立を行ったが,喫煙後のサンプリングまでの間隔など更なる条件検討が必要であった。今後は,呼気中VOC分析法を確立し,酸化ストレスとの関連性について評価を進める計画である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] タバコ煙に含まれる化学物質2012

    • 著者名/発表者名
      稲葉洋平
    • 雑誌名

      G.I.Research

      巻: 20 ページ: 277-286

  • [学会発表] 日本人喫煙者の3種類の尿中ニコチン代謝物と喫煙行動との関連性2013

    • 著者名/発表者名
      稲葉洋平,内山茂久,鈴木元,欅田尚樹.
    • 学会等名
      第83回日本衛生学会学術総会
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      20130324-20130326
  • [学会発表] 大久保忠利,稲葉洋平,内山茂久,鈴木元,欅田尚樹2013

    • 著者名/発表者名
      日本人喫煙者の2種類の酸化ストレスマーカーと喫煙関連因子との関連性
    • 学会等名
      第83回日本衛生学会学術総会
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      20130324-20130326
  • [学会発表] 日本人喫煙者の酸化ストレスマーカーと喫煙行動について2012

    • 著者名/発表者名
      稲葉洋平,大久保忠利,内山茂久,鈴木元,欅田尚樹
    • 学会等名
      日本環境変異原学会第41回大会
    • 発表場所
      静岡
    • 年月日
      20121129-30

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公開日: 2014-07-24  

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