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2010 年度 実績報告書

自閉症児のきょうだいに対する有効な支援方法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22790560
研究機関福井大学

研究代表者

川谷 正男  福井大学, 医学部附属病院, 助教 (10362047)

キーワード自閉症スペクトラム障害(ASD) / きょうだい支援 / 客観的評価
研究概要

平成22年度は,福井県における自閉症スペクトラム障害(ASD)のきょうだいに対する支援の現状やニーズを把握するためのアンケート調査を行い,ASDのきょうだい児に対する支援活動を開始した。アンケート調査は,本申請者の所属する医療機関,教育機関,療育機関や支援機関の関係者を含め,福井県内の発達障害当事者のきょうだい,保護者と支援者の合計238名に対して行い,幅広い年齢層と専門職種の方から回答を得た。福井県においては,ASDのきょうだい支援活動はほとんど行われていないが,きょうだい支援の関心や要望は非常に高く,その対象や内容は多様であるということがわかった。今後は個々のニーズに応じた支援を行うには多面的な支援体制の構築が必要であると思われた。その要望に応えるために,われわれは,「きょうだいの会」を立ち上げた。「きょうだいの会」は,「きょうだい」同士が自由に交流し,楽しく過ごせる場,強制的に内面表出を促すものではなく、自発的に生じた様々な思いを自由に話し合える場を提供することを目的とした。会の主旨を理解された小学生のきょうだい児5名が参加した。平成22年度は4回の支援活動を行い,毎回参加者が十分に楽しめるような内容を設定した。参加者の感想は,おおむね好評で,「きょうだい」同士が楽しく過ごせる場を提供する目的は果たしていた。また,活動を重ねるごとに,日常生活における「きょうだい」の何気ない考えや気持ちが少しずつ自然に表出されるようになってきた。次年度への課題としては,支援者と参加者のさらなる拡充,ASD圏内の「きょうだい」への対応,他の「きょうだい支援」活動との相互交流と啓発などが挙げられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Detection of cytomegalovirus in preserved umbilical cord from a boy with autistic disorder2010

    • 著者名/発表者名
      M.Kawatani (Corresponding Author), A.Nakai, T.Okuno, R.Kobata, M.Moriuchi, H.Moriuchi, H.Tsukahara, M.Mayumi
    • 雑誌名

      Pediatrics International

      巻: 52(2) ページ: 304-305

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 【「発達障害」の疑問に答える(教育・支援編)】発達障害児の親ときょうだいへの支援はどうあるべきでしょうか?2010

    • 著者名/発表者名
      川谷正男
    • 雑誌名

      教育と医学

      巻: 58(10) ページ: 50-56

  • [学会発表] 自閉症スペクトラム障害(ASD)のきょうだい児に対する支援の試み2010

    • 著者名/発表者名
      川谷正男
    • 学会等名
      第52回日本小児神経学会総会
    • 発表場所
      福岡県(福岡国際会議場)
    • 年月日
      2010-05-21

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公開日: 2012-07-19  

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