本研究は以下の3つの点を明らかにすることを目的として実施している。 ・モーニングサージを秋-冬または冬-春の2季節で測定し、その再現性を検討する。 ・夜間の血圧低下、早朝血圧に影響を及ぼす温熱要因について、血圧変動を抑制する室温、入浴環境について検討する。 ・室温および血圧変動と健康関連QOL、転倒、骨折などとの関連を検討する。 調査は、調査員が被験者宅へ調査初日午前中に訪問し、翌々日午後に再度訪問し、調査機器を回収した。調査内容は、問診(高血圧治療の有無、治療内容)、身長、体重、腹囲測定、採血(末梢血、生化学、HbA1c)、自由行動下血圧測定(48時間)、アクチグラフ(起床時刻、就寝時刻、睡眠効率、入浴時間)、温度測定(居間、寝室、浴室、脱衣室、浴槽)、生活記録(外出時間、入浴時刻、寝室滞在時間、ベッド内時間、睡眠時間)を調査した。 研究の進捗状況(2010年4月~2011年3月) 2010年7月 奈良医大倫理審査委員会に申請し、承認を得た。 8月 対象者300名から募集および参加の内諾を得た。 9月 20名を対象に予備調査を行い、調査方法の改訂を行った。 10月 調査を本格的に開始し、1週間あたり10-16名の対象者の調査を実施中。 まとめ 調査は当初の予定どおり、順調に進行している。2011年3月16日現在で対象者132名の1回調査、50名の2回調査を完了した。同年7月中旬で合計210名の2回調査を完了する。さらに、2011年9月から3月でさらに350の対象者の調査を予定している。(合計560人1回調査、210名の2回調査完了)。
|