日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準では『腹囲;男性85cm以上、女性90cm以上』というのが必須項目である。しかしながら、この腹囲測定は測定者および被測定者により誤差等が生じうる。今回、人間ドックにおいてCTによる内臓脂肪測定を受けた受診者に対し、空腹時インスリン、Sd-LDL、アディポネクチン(全量)、高分子アディポネクチンの測定を行い、内臓脂肪とこれらの項目との関連性の検討を行った。その結果、内臓脂肪の有無を最も反映する項目は腹囲であったが、追加項目に関しては、アディポネクチン(全量)の測定が、内臓脂肪の有無を客観的に示す可能性が示唆された。
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