要援護高齢者を在宅で介護する家族の援助要請の実態とその関連要因を明らかにすることを目的とした。2011年および2012年に家族介護者を対象とする2度の質問紙調査を実施した。調査の結果、介護者の約2~3割が他者に対して援助要請をおこなっていること、援助要請には介護者の性別、パーソナリティ変数(自尊感情、Sense of Coherence)、ソーシャルネットワーク(男性介護者のみ)、介護上の問題の深刻さ(悩みの深刻度や介護負担感)、援助不安(女性介護者のみ)、援助要請に対する態度や行動統制感が関連することが明らかとなった。
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