2011 年度研究成果報告書

市場に流通する全ての漢方薬を対象とする残留農薬の分析

研究課題

研究課題/領域番号	22790586
研究種目	若手研究(B)
配分区分	補助金
研究分野	公衆衛生学・健康科学
研究機関	大阪府立公衆衛生研究所
研究代表者	田上貴臣大阪府立公衆衛生研究所, 衛生化学部, 研究員 (00321943)
研究期間 (年度)	2010 – 2011
キーワード	薬学 / 分析化学
研究概要	漢方薬は、生薬を原料として製造される。生薬からは農薬が検出された事例があり、漢方薬に移行することが懸念されている。一方、生薬の水抽出液から製造される漢方薬には、脂溶性の農薬は移行しにくいことが報告されている。今回、196製品の漢方薬について有機塩素系農薬8種類、ピレスロイド系農薬2種類を対象として実態調査を行ったところ、その残留量は定量限界以下であった。このことから、近年、わが国で流通している漢方薬は高濃度の農薬に汚染されていないことが示唆された。