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2010 年度 実績報告書

RTーLAMP法を用いたアルボウイルスの網羅的検索

研究課題

研究課題/領域番号 22790587
研究機関大阪府立公衆衛生研究所

研究代表者

青山 幾子  大阪府立公衆衛生研究所, 感染症部, 主任研究員 (90332452)

キーワードRT-LAMP / 感染症 / ウイルス
研究概要

アルボウイルス感染症により、毎年海外で多数の感染者や死者が報告されており、わが国に入ってくる感染症も多様化している。これら感染症に対する検査法の確立は急務であり、本研究課題ではアルボウイルスの鑑別を、従来法よりも、より簡便で短時間に行う方法の開発を目的とする。本研究の対象として蚊媒介性疾患のフラビウイルスとアルファウイルス感染症をモデルとし、RT-LAMP(real-time reverse transcription-loop-mediated isothermal amplification assay)法を用いた網羅的検索法を構築する。本法により、アウトブレイク時に検体が急増しても迅速に対応することが可能となり、ベクターサーベイランスなど多検体のスクリーニングも簡便に実施できる。さらに、網羅的検索により未知のウイルスを検出することも可能となる。
平成22年度は、迅速診断法確立の方針として、近縁ウイルスの共通プライマーの作成を試みた。すなわち、デングウイルス1~4型、日本脳炎ウイルス、ウエストナイルウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、黄熱ウイルス、ジカウイルスのシークエンスデータからフラビウイルスの共通プライマーを設計し、チクングニヤウイルス、西部馬脳炎ウイルス、東部馬脳炎ウイルス、ベネズエラ馬脳炎ウイルスのシークエンスデータからアルファウイルスの共通プライマーを設計した。また、既報の論文を元に各ウイルスに対する特異的プライマーを設計した。以上のプライマーに対してデングウイルス、日本脳炎ウイルス、ウエストナイルウイルス、ジカウイルス、チクングニヤウイルスの5種類について反応性を検討した。今後プライマーをさらに改変して検出感度を上昇させ、目的とする迅速診断法が確立されることが期待される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 大阪府におけるウエストナイルウイルスに対するサーベイランス調査(2009)2010

    • 著者名/発表者名
      青山幾子、弓指孝博, 他
    • 雑誌名

      大阪府立公衆衛生研究所報告

      巻: 48 ページ: 1-7

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本脳炎ワクチン接種によるウエストナイルウイルスに対する交差中和抗体の獲得2010

    • 著者名/発表者名
      青山幾子、弓指孝博, 他
    • 学会等名
      第56回 日本ウイルス学会学術集会
    • 発表場所
      あわぎんホール(徳島市)
    • 年月日
      2010-11-08
  • [学会発表] チクングニヤ熱においてIgM抗体が持続した1症例2010

    • 著者名/発表者名
      青山幾子、弓指孝博, 他
    • 学会等名
      第51回 日本臨床ウイルス学会
    • 発表場所
      サンポート高松(高松市)
    • 年月日
      2010-06-20
  • [学会発表] 大阪府におけるデング熱・チクングニヤ熱の検査体制2010

    • 著者名/発表者名
      青山幾子、弓指孝博, 他
    • 学会等名
      衛生微生物技術協議会 第31回研究会
    • 発表場所
      かごしま県民交流センター(鹿児島市)
    • 年月日
      2010-05-26

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公開日: 2012-07-19  

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