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2012 年度 実績報告書

新規開発した円皮鍼を用いた誤嚥性肺炎の予防効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22790608
研究機関東北大学

研究代表者

菊地 章子  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (00400325)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード誤嚥性肺炎 / 円皮鍼 / 鍼灸 / 嚥下障害
研究概要

平成24年度の実施計画では以下の3点を目標とした。
(1) 円皮鍼による刺激が嚥下反射を改善するという研究結果を報告する。
(2) 円皮鍼を貼付し続けることで誤嚥性肺炎の予防ができるかどうかを検討する。
(3) 鍼刺激が嚥下反射の改善に寄与するメカニズムを探る。
(1)に関しては、論文を作成し現在投稿中である。(2)の研究計画は、嚥下機能の低下している症例を、嚥下反射を改善する経穴に円皮鍼を貼付する群と貼付しない群に分けた。円皮鍼を貼付する群には連日医療従事者による貼り替えを行い、3か月、6か月、12か月後の各群の嚥下反射と期間中の肺炎発症率・発熱日数・栄養状態の変化等を比較した。これまでに収集したデータの比較では、両群間の肺炎発症率・発熱日数・栄養状態の変化には有意な差は認められていない。両群間を十分に比較するにはさらにデータの数を増やすことが必要だが、これまでのところ円皮鍼を長期に貼付し続けることが誤嚥性肺炎の予防に寄与することは証明できなかった。(3)の研究計画は、鍼刺激が嚥下反射の改善に寄与するメカニズムを探るために、鍼刺激に対する頚部動脈の血流変化を高性能超音波診断装置にて測定するものであった。具体的には、65歳以上の健常者と脳血管障害を持つ症例との二群に分け、嚥下反射を改善する経穴への鍼刺激により血圧、脈拍、内頸・外頸動脈の血流量等の変化を測定する。高性能超音波診断装置はベッドサイドに運搬することができないため、測定を行うには研究室まで協力者に来訪してもらわなければならない。脳血管障害を持つ高齢者は移動困難な方も多く、十分な数の協力者を集めるまでに至らなかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Development of a questionnaire for the diagnosis of Qi stagnation.2012

    • 著者名/発表者名
      Okitsu R, Iwasaki K, Monma Y, Takayama S, Kaneko S, Shen G, Watanabe M, Kamiya
    • 雑誌名

      Complement Ther Med.

      巻: 20 ページ: 207-217

    • DOI

      10.1016/j.ctim.2011.12.005.

    • 査読あり
  • [学会発表] 重症心身障害者における誤嚥性肺炎予防に漢方が奏功した3症例、VFにおける検討

    • 著者名/発表者名
      高橋里美、岩崎鋼、高山真、菊地章子、関隆志、八重樫伸生
    • 学会等名
      日本東洋医学会学術総会
    • 発表場所
      京都
  • [学会発表] 開放隅角緑内障の眼球後血流、眼圧に対する鍼治療の効果

    • 著者名/発表者名
      高山真、渡部正司、神谷哲治、松田綾音、楠山寛子、沼田健裕、岩崎鋼、菊地章子、関隆志、武田卓、八重樫伸生
    • 学会等名
      日本東洋医学会学術総会
    • 発表場所
      京都
  • [学会発表] 前腕動脈と全身の血行動態に関する鍼治療の短期的効果の検討

    • 著者名/発表者名
      楠山寛子、高山真、渡部正司、神谷哲治、松田綾音、沼田健裕、岩崎鋼、菊地章子、関隆志、武田卓、八重樫伸生
    • 学会等名
      日本東洋医学会学術総会
    • 発表場所
      京都
  • [学会発表] 下腿への鍼刺激による上腕動脈の血行動態の検討

    • 著者名/発表者名
      渡部正司、高山真、関隆志、沼田健裕、楠山寛子、神谷哲治、松田綾音、岩崎鋼、菊地章子、武田卓、八重樫伸生
    • 学会等名
      日本東洋医学会学術総会
    • 発表場所
      京都

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公開日: 2014-07-24  

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