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2010 年度 実績報告書

がん緩和ケアにおける作業療法評価とプログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 22790621
研究機関千葉県立保健医療大学

研究代表者

佐藤 大介  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (00381682)

キーワード癌 / リハビリテーション / 医療・福祉
研究概要

目的:進行がん患者を対象に,がんに関連する倦怠感についての教育的介入を実施し,コーピングスキル,遂行機能,QOLへの効果を検討した。
方法:がん専門病院の緩和ケア病棟に入院している進行がん患者52名(男性24名,女性28名)を介入群(26名)と対照群(26名)に無作為に割り付けて実施した結果,46名が全てのプログラムと評価を完遂した.介入プログラムは,倦怠感に関するセルフマネジメント技術の習得と,それを取り入れたセルフケアの遂行を主題とし,教育的手法で行った.主要評価項目は,コーピングスキル,遂行機能,QOLとした.研究実施施設の研究倫理審査委員会の承認と対象者の同意を得て実施した.
結果:全てのプログラムと評価を完遂できなかった対象者6名の理由の内訳は,自宅退院1名,長期自宅外泊2名,転院1名,症状の進行による中断2名であった.介入プログラム実施時間中の退室,辞退はなかった.介入プログラムの実施前後の各評価項目を検討した結果,コーピングスキルと倦怠感は群間に有意な差がみられた.また,介入群においてのみ,コーピングスキル,倦怠感,気分状態の有意な改善が示された.しかし,遂行機能とQOLに有意な差はみられなかった.
結語:進行がん患者に対してがんに関連する倦怠感についての教育的介入を実施した結果,コーピングスキル,倦怠感,気分状態の短期的効果が示された.また,プログラムへの参加による心身の負担を十分に考慮することで,進行がん患者を対象に実施することが可能であることが示された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 作業療法の教育カリキュラムに求められるもの2011

    • 著者名/発表者名
      小林毅, 佐藤大介, 他
    • 雑誌名

      千葉県立保健医療大学紀要

      巻: 2 ページ: 71-77

  • [学会発表] 精神障害者の家族介護者に対する個別心理教育的支援2011

    • 著者名/発表者名
      佐藤大介
    • 学会等名
      心理教育・家族教室ネットワーク第14回研究集会
    • 発表場所
      京王プラザホテル(東京都)
    • 年月日
      2011-02-24

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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