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2010 年度 実績報告書

肝傷害防御経路の候補であるチロシン代謝酵素群の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 22790648
研究機関徳島大学

研究代表者

日吉 峰麗  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 学術研究員 (30363162)

キーワード肝傷害 / チロシン代謝 / プロテオミクス
研究概要

本研究は、ラットに四塩化炭素肝障害を誘導した結果として獲得された、チロシン代謝関連酵素の変動を、より網羅的に評価することを目的に開始された。すでに論文発表したように、ラット傷害肝中ではメラニン生合成に関与するD-ドーパクロムトートメラーゼが、非傷害肝に比べ、タンパク質レベルにおいて12倍多く存在することを明らかにしている。また、まだ未発表のデータではあるが、同じチロシン代謝関連酵素である可溶型カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(sCOMT)が、傷害肝中においてリン酸化型として多く存在し、脱リン酸化型が減少することを明らかにしている。そこで、このリン酸化が活性の強さ、あるいは基質特異性の変化をもたらすものと仮説を立て、肝傷害への影響を評価することを目指した。まず初めに、COMTの基質であるノルエピネフリンに対するCOMTの結合能に着目し、リン酸化によりどの程度結合能が変化するか、評価系の構築を試みた。N-ヒドロキシサクシニイミドの結合した樹脂にノルエピネフリンをカップリングさせ、その後肝抽出タンパク質溶液を、樹脂上のノルエピネフリンと反応させた後、リン酸化型(COMTと脱リン酸化型COMTのいずれが高い効率で検出されるか検討した。本システムでは非特異的なタンパク質の吸着が多く検出され、反応条件の更なる検討、新たな評価系の構築が必要となり、現在継続して研究を実施している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Dietary patterns and blood levels of PCDDs, PCDFs, and dioxin-like PCBs in 1656 Japanese individuals.2011

    • 著者名/発表者名
      Arisawa K, et al.
    • 雑誌名

      Chemosphere

      巻: 82 ページ: 656-662

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Congener-specific body burden levels and possible determinants of polybrominated diphenyl ethers in the general Japanese population.2010

    • 著者名/発表者名
      Uemura H, et al.
    • 雑誌名

      Chemosphere

      巻: 79 ページ: 706-712

    • 査読あり
  • [学会発表] COMT遺伝子多型と肝機能-動物実験と日本多施設共同コーホート研究-2011

    • 著者名/発表者名
      日吉峰麗, 他
    • 学会等名
      第81回日本衛生学会・学術総会
    • 発表場所
      昭和大学旗の台キャンパス(東京都品川区)
    • 年月日
      20110325-20110328
  • [学会発表] ADIPOQおよびADRB3遺伝子多型が自然閉経年齢に及ぼす影響についての検討2011

    • 著者名/発表者名
      上村浩一, 他
    • 学会等名
      第21回日本疫学会・学術総会
    • 発表場所
      北海道立道民活動センター(札幌市)
    • 年月日
      20110121-20110122
  • [学会発表] 日本の一般住民におけるポリ臭素化ジフェニルエーテルの蓄積状況についての検討2010

    • 著者名/発表者名
      上村浩一、日吉峰麗、北山淳、高見栄喜、澤近房和、山口美輪、嵩下賢、有澤孝吉
    • 学会等名
      第80回日本衛生学会・学術総会
    • 発表場所
      仙台国際センター(仙台市)
    • 年月日
      20100509-11

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公開日: 2012-07-19  

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