胃炎および胃癌背景粘膜における網羅的なメチル化解析により新規胃癌関連遺伝RASGRF1 のメチル化は分化型胃癌および未分化型胃癌いずれの背景粘膜においても高頻度にメチル化しており、RASGRF1 のメチル化は胃癌リスク予測マーカーとして応用しうると考えられた。さらにDNA メチル化が胃癌発症リスクの予測マーカーとして有用であるかを前向きに検証したところ、胃体部非癌胃粘膜におけるmiR-34b/c のメチル化レベルは、内視鏡治療後の異時性多発胃癌を予測するマーカーとして有用であることを明らかにした。
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